最初の懇談会・相談会で「アタリの塾」か「ハズレの塾」かわかる5つのポイント。 - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

坪内 康将
独学指導者 
愛知県
塾講師

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月25日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

最初の懇談会・相談会で「アタリの塾」か「ハズレの塾」かわかる5つのポイント。

- good

  1. 育児・教育
  2. 子供の教育・受験
  3. 子供の教育・受験全般

塾のイメージがわかりやすくても、お子様や保護者の方にとって

「最初の懇談会」がどのようなものなのか・・・不安になると思います



「もしかしたら、強引に恐い人が勧誘してくるんじゃないのか・・・」


「知らないうちに、入塾することになってしまうのではないか・・・」


「説明が少なく、よくわからないままに入るのではないか・・・」




お子様のなかには

「どんな人と話すのか」

「なにか怒られるのではないか」

「テストをさせられるのではないか」

など不安はあると思います。





もともと、塾の世界はナゾが多いところです。

テレビやマンガに書かれているような「厳しい」「熱血」というイメージのままの人も多いでしょう。




そこで、私から

「最初の懇談会」でのポイントを書こうと思います。




題して

『こんな塾はハズレ 5つのチェックポイント』





最初の懇談会のときに、この5つのうち2つ以上あったらハズレです。

(ハズレというのは、保護者の方が期待しているような塾ではないという意味)



その1『場所がテキトー』


懇談会をする場所が、授業している場所の近くだったり、


来てから机を動かして即席で席を用意したり


相談をする雰囲気がない場合です。


これは「相談に来る方のことを大事にしているか」がわかります。


例えば、

懇談をする場所が別に分けてある。

授業がない時間帯に設定してある。

これがアタリの塾の例です。





その2『書類が少ない』


塾は教えていればいい場所だという経営者も未だに多く、


塾の書類が1枚だけなんてこともあるようです。


なかには広告チラシだけという塾も聞いたことがあります。

(それも月謝が書いてあって、下半分は必要事項を記入するところ)


皆さんは、

車を買うときに車の名前と金額だけで契約書にサインしませんよね?

それと同じです。


書類が多ければいいわけではありませんが、全くないということは


「教えればいいだけだ」と考えている塾だったり、

授業以外の部分がおろそかな塾が多いです。



逆に、保護者の方のことを考えていれば


「伝えないといけないこと」は少なからず出てくるので、

書類が1枚なんてことは絶対にありませんよね。



例えば、

冊子になっている。

入塾セットがファイルになっている。

これがアタリの塾の例です。





その3『質問をしてこない』


塾業界では、最初の懇談会(相談会)で営業をかけて上手く入塾させる・・・


それを研修したり、競っているような塾があります。


その営業トークがあったりする大手塾もあります。


そういった塾では「入れること」を重視しているので、


最初の懇談会で質問をあまりしてきません。



なぜしないかというと、相手に質問をしてしまうと、営業トークの台本から外れてしまったり脱線してしまう可能性があるからです。


相談会という名目なのに、一方的に説明された・・・

なんてことは少なくないようです。



どこかで聞くような当たり前な言葉ばかりを相手が言っていたら・・・

それは台本どおりなのかもしれませんよ。



例えば、

最初に現状を聞いたり悩みを聞きだしてメモしている。

自分の子どもに合わせた言葉で言ってくれる。

正直に話してくれる。

質問から話を広げている。

これがアタリの塾の例です。






その4『HPやチラシとは別物』


チラシやHPは編集された文章や動画です。

何度も書き直して、一番良さそうなことが書かれています。


「勉強のやり方を教えます!」「やる気にさせます!」なんて、

書くだけなら、いつ・どこの塾でも書けます。


そのイメージで教室に入ったものの、違和感がある懇談になる・・・

ということがあります。


これは大手の塾や、個別指導の塾に多いケースです。


例を挙げると、

ある個別指導塾では、新入社員が教室長をしていました。

そこで懇談に行った際に

「HPにあった〇〇のことですが」と聞くと

その教室長から

「あ、それはうちの教室ではやっていません」と返ってきました。



HPやチラシと何か違うなと最初の時点で思ったら、そこはハズレです。

最初の時点で違和感があったら、その後はズレていく一方です



良い意味で、HPやチラシと違っていたなら、

きっと保護者の方とって大アタリの塾でしょう。



例えば、

HPやチラシで書かれていた言葉を多用している。

HPやチラシと矛盾していない。

これがアタリの塾の例です。




その5『その場で契約させる』


私が専門家として活動しているYAHOO知恵袋でもよく問題になっています。


塾に入らないといけないように不安を煽っていたり

「とりあえず書きましょう」と言って書かせる。


たまに体験授業が1回の塾だと、

懇談会のときに少し授業するのが1回目扱いで、

そこから懇談(営業)をして、もう塾に入らないといけない状態になってしまう。


前途しましたが、どうしても営利目的が強い塾だと、

何回もかけずに1回で入塾させることが会社で



例えば

・最初の懇談の際に、そこから体験授業を受けるかどうか選択できる。

・体験授業の期間が長い(長いと1ヵ月という塾も)

・保護者の方が言わなければ、相談会だけで終わることができる。

これがアタリの塾の例です。






塾の最初の懇談会は、いわばお見合いのようなものです。


最初に合わない人が後からドラマのような大逆転!・・・を期待するよりも


最初に「良いな」と思える塾とお見合いしてください。そして、お見合い(懇談)中


も冷静に判断してください。




塾は山ほどあります。探せば近所にもたくさんあります。


だからこそ、簡単に妥協することなく2つ3つ懇談会をしてみてください。

きっと、どれも当てはまらない『アタリ』の塾がきっと見つかりますよ!



ここからは、「じゃぁ、塾屋はどうなんだ?」ということで

塾屋の最初の懇談会の概要を順番に説明していきます。


0、予約

→電話またはメールにて、懇談会の日時を決めます。



1、入室

→事前に予約された時間に入室です。早く来た方は教室の懇談スペースでお待ちいただくと、教室の雰囲気や掲示物を見学できて少し安心できるかと思います。



2、今回の経緯とお子様の現状を把握

→今回の経緯を保護者の方から伺い、お子様の通知表や成績表のコピーを持参いただいているので、それをもとに現状や今後の希望を伺い、メモしていきます。

お子様は、ここで1枚の自己紹介カードを記入します



3、(ここから個人差がでます)塾の考え方を説明

→入塾案内(22ページ)と、小1~高3までの年間の流れ(6ページ)を中心に、塾屋がどんな目的でどうやって生徒を指導しているかを説明していきます。

後から見直すことができるように、資料が多くなっています。

ここにいくまえに、お子様や保護者の方からのご相談があれば伺っています



4、授業の日程やコースなどの説明

→時間割や体験授業をする場合の初日を設定します。

また、生徒のファイルやノートなどの説明も併せて行います。



5、講習などの説明

→季節講習の説明などがあれば、ここでします。









ざっとこんな流れですが、時間にすると30分~3時間かかります。

差がここまで開くのは、

・相談内容が複雑な場合

・懇談会で話が盛り上がった場合(←よくあります)

・私がやや脱線した「ついでの話」をたくさんした場合

こんなときは長いです・・・。


塾の説明自体は長くなりません。口頭でたくさん説明するのではなく、後から誤解を生まないように、ほとんどのことを資料にして当日お渡ししています。




私はこれまでにいろいろな塾を経験し、そして見てきました。


もし私が塾に通ったら・・・私が懇談会に行くなら・・・


「こんなのは嫌だ」「こんな懇談会がいいな」

というのを1つ1つ形にして現在に至っています。



なので、懇談後に保護者の方に「楽しかったです」「勉強になりました」「次回は主人も連れてきます」と言っていただいております。








ぜひとも、塾選びの際には「最初の懇談会」できちんと見極めてください。


もしも「こんな懇談会だった(怒)」体験をされた方は、グチを聞きます。

教えてくださいね。

評価されていたりします。

このコラムに類似したコラム

指導する側も完ぺきじゃない 坪内 康将 - 塾講師(2013/08/25 15:40)

高校受験対策 第一弾「通知表講座」 坪内 康将 - 塾講師(2013/03/23 21:38)

向き合って感じた「悩み」を大切にしてください 坪内 康将 - 塾講師(2013/10/26 16:49)

悪くなるときは「無意識」 良くなるときは「有意識」 坪内 康将 - 塾講師(2013/10/19 17:01)