- 葛西 伸一
- 株式会社メンター・クラフト 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
上位であるという事実は、驚くに値しないだろう。
では、なぜ彼はあれほど好感度が高いのか。万人から好かれるのか。
彼の持っている高いコミュニケーションスキルを我々が盗むことで、ビジネスに活用できないのか。
今尚1週間に10本近いレギュラーを抱えている彼の人気の秘密に迫り、
彼のナチュラル・コーチングの技術を分析する。
くったくない笑顔、いやみのないトーク、女性からも男性からも
愛されるキャラクターはどのようにして作られるのか。
私がコーチング研修を開催する際、必ず参加者からこんな質問がくる。
「コーチングを実際に職場でやるにはどうしたらよいでしょうか?」
コーチングの有効性を認識し、理論を学ぶことはできても、
いざ職場に帰ってから実践することに不安を覚えるのだ。
実際に使えるようなリアルなコーチングをしている人はいるのか?
こんな疑問に答えるとき、いつも、「明石家さんま」を例に出す。
彼こそがコーチングの天才です。
明石家さんまのトーク番組を見てください。
彼はたった、数分間の間に、「傾聴」「承認」「質問」を繰り返す。
とくに、「傾聴」に関してはズバ抜けた才能を持っている。
その秘密は、彼の「共感性」にある。
実際の番組、「さんまのまんま」を思い浮かべてほしい。
あの番組は彼にとって、彼の才能をいかんなく発揮できる、
いわば「ホーム」である。
数分の間に、傾聴、オウム返し、言い換え、要約を行っている。
これが、ゲストのトークを弾ませて、普段のテレビでは見れない
ゲストの素顔を引き出しているのだ。
それによって、見ている視聴者へ、あたかもその場所に
いるかのような共感性を与え、好感をもたれるのだ。
実際のゲスト(女性アイドル)との会話を事例にとってみる。
さんま「彼氏に、そうやって料理つくってあげるんだぁー」(クローズドクエスチョン)
ゲスト「いえ、彼氏いませんから」