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室内から眺めると、外部からの視線と台風による猛烈な風を防ぐための塀（ヒンプン）によって切り取られた空が見えます。
塀を設けないと、もろに他の建物が目に入ったり外からの視線が気になったりするのですが、このように効果的に視線を遮ると、見たいものだけを視界の中に取り入れることができ、落着いた空間になると思います。
また、他のものに侵されない、自分たちの領域をもつ・・・敷地境界がどこにあるかという実質的なものではなく、自分がそこの空気をどう感じられるか、それを建物の設計を通して工夫することで、より広く感じることができると思います。
あまり隣の建物が近接していない離島に建つイエノイエですらそうなのですから、もっと建物が密集している市街地に建つ建物なら、なおさら有効な手段ではないでしょうか。
窓を開けると、心地良い風が吹き抜け、簾がそよめきます。
ここではゆっくりと時間が流れていきます。。。
村上建築設計室
