「相手軸な叱り方」⑥承認から始める叱り方 - 各種の人材育成 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

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「相手軸な叱り方」⑥承認から始める叱り方

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「それは違う、間違ってる、おかしい」といきなり間違いを指摘されるのと

「なるほどね、あなたはそう考えているんだね」と言われてから

「これについてはどう思う?」と気づくきっかけを与えてくれるとの、どちらが嬉しい?


と聞かれたら、あなたはどちらですか?

私は、後者です。

だって、いきなり否定されたら、もうそこで耳をふさぎたくなっちゃいますからね。

間違いの指摘は「叱る」のとは、ちょっとニュアンスは違いますが、

どちらも、いきなり否定から入られると、聞く気がしないと言うのは同じですね。


でも、自分がいやなのにも関わらず、相手にはそうしてしまうのが、人間の性・・・

私も、何度それで相手の神経を逆なでして、冷や水をかけて、やる気を削いでしまったことか・・・


と言うわけで、「こうすれば相手に伝わる!気持ちの良い叱り方!5つのステップ」

をまとめてみました。

それが、これ(昨日と同じです)


ステップ①:否定から入らない。まずは承認する。

ステップ②:何が問題なのか?について合意をし、相手の感情を聞く。原因は聞かない。

ステップ③:どういう状態が一番良い状態かを聞く。理想時の自分の感情を想像させる。

ステップ④:対策、改善方法について次回はどうしたいか?を聞く。方法はアドバイスしない。

ステップ⑤:フォローアップのタイミングを決める。

ステップ⑥:期待感を伝える。


これが、松下流「叱られたくない人向けの「承認してから気づかせる」叱り方」です。


では、ステップ①から解説しましょう。


「あ!これは叱らなきゃ!」と思うシーンに遭遇したとき、

実は、相手が、「やばい!」と問題認識しているときと、

「は?なにが?」と全く問題認識していないとき、この2つのケースがあります。


これに対して、いきなり「否定から入ると」、どちらのケースも「バタン!」と

聞く耳の扉を閉めてしまいます。

わずかに聞こえていても、それを処理する頭の回路を遮断してしまいます。

これは、もったいない!

特に「やばい“!」と思っている場合は、非常にもったいない。

せっかく、反省しようとしているときに、回路を遮断するのですからね。

さらにもったいないのは、この回路はなんと「言い訳」の方に繋がってしまうのです。


こう言う時は、いきなり否定しなくても、パッと相手の目を見ればすぐにわかります。

「やっちまった~」「しまった~」「ああああ~やべ~」と言う顔をしているからです。


こう言う時は、あなたも、

「ああ、やっちまったんだね(ニヤリ)」と言う表情をするのが一番効果的なのです。

つまり、起こってしまった問題と相手の判断を、まずは認める事からスタートするのです。

この時点で、ステップ②の問題点は相手にはわかっています。

なので、もうほっとけば良いのです。


ちょっとやっかいなのは、「は?なにが?」と、

現象や問題点を認識、理解出来ていないケースです。

こう言う人の場合は、「ん?それ(問題の現象)についてどう思う?」と質問します。

あなたが、減少や判断について問題意識を持っていることに気づいてもらう必要があります。

その為に、その行動の判断について、考え方を質問するのです。

その考え方を聞いた上で、「なるほど、そういう風に考えたんだね」と、まずは承認します。


ちょっと悠長なような気がしますが、ここが大切です。

瞬時に敏感に反応して指摘や叱っても、相手には響かないのです。

私もそうですが、まず最初に「訂正」もしくは「修正」から入ろうとするのです。

人って、結構な確率で何でも自分が正しいと思っていますから、

自分の正しい考えに合わせさせようとします。

相手に取って、単純なミスであっても、訂正から入ると、傷つきます。

相手も自分が正しいと思っているからです。


単純なミスか、意図して行ったことなのか?聞いてからでも良いのです。

ミスならば指摘で十分です。叱らなくても自分でわかります。

意図してやったときに、それが違うんだなと自分で気がつかないと効果が無いのです。


これをしないので、何度も同じ事を言わせるような問題が起こるのです。

相手が、問題点に気がついていない場合でも、否定から入ると耳と回路は遮断してしまいます。

なので、遮断させないようにする。ここがポイントです。


明日に続く。



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