
- 深澤 熙之
- 昭和アルミ株式会社
- 埼玉県
- 建築プロデューサー
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
ガルバリウム鋼板を判断するには取扱い注意が必要です。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板の構成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなり、世界では米国で製造開発をされ、日本においても普及してきました。
今までの鋼板(鉄板)よりは耐食性に優れているという事で広い分野で使用されております。
つい先日もテレビにおいても紹介されていたようです。
確かに今までの鋼板(いわゆる、カラートタンと言われているトタン板等の鋼板)から見れば、耐久力は格段にアップしています。
最近の日本においても金属サイディング外壁材や屋根材の素材として、広まっているようですが、実際に施工された、住宅を見てみますと、大なり小なり、サビがでて、腐食しているようです。これは事実です。
現にガルバリウム鋼板は米国で生まれましたが、その米国の住宅の金属サイディングではガルバリウム鋼板よりアルミサイディングのほうが圧倒的に多いです。
ガルバリウム鋼板には金属特有の傷がつきやすいという欠点があり、その傷から殆ど、赤サビなどの腐食が広がっていきます。また、ガルバリウム鋼板の表面には塗装コートで金属面を守っているのですが、それでもその表面に金属の粉等が付着して、その粉が錆びて、ガルバリウム鋼板にもらい錆をして、腐食してしまっているようです。
ガルバリウム鋼板は通常の鋼板より耐久力がありますが場合によっては数年でさび等腐食するという事実があることを念頭に入れて、ガルバリウム鋼板で良いのかどうか判断したほうが後で、10年20年持つと言われ施工したのに、失敗したと後悔される方も数少なくはないので、十分に知って頂いた上で、施工したほうが、納得の上で施工する訳ですから、後で後悔はされないと存じます。