外断熱工法の欠点と注意点とは??その1 - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

深澤 熙之
昭和アルミ株式会社 
埼玉県
建築プロデューサー

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年07月26日更新

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外断熱工法の欠点と注意点とは??その1

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外断熱工法の事について 外断熱工法の欠点と注意点 
最近、外断熱工法が工法としては絶対的によく、100%良いという風潮のイメージがありますが、充分にご注意を下さい。

最近、一般消費者の間でも外断熱工法(正式には外貼り断熱工法といいます)という言葉が巷にひろがっており、外断熱工法という謳い文句の家を建てたが、ちっとも、外断熱の効果がないと後悔しているお宅が増えてきました。逆に白蟻がでてもおかしくないような状態の新築住宅もあるようです。

外断熱工法はヨーロッパやカナダやアメリカでは当たり前ように普及しており、寿命も150年・200年は持つ、住宅の耐久力が長いという利点で、日本でも普及し始めました。

それが、最近では上記に書いたように、外断熱工法が良いという本も出回り、それを信じて、家を建てたが失敗をした、ちゃんとした外断熱工法で熟知をしている会社に頼めば良かった!・・・と言っておられる一般消費者が増えてきました。そは何故なのでしょう・・・!

ここで、今日本の住宅事情の中で外断熱工法(外貼り断熱工法)を取り入れる場合の注意点を簡単に上げるとしましたら、外貼り断熱工法で施工する場合、まずは柱の外側に約25ミリから50ミリの断熱材を貼って、その上に重量の思い窯業系の外壁材をビスで止めていく方法ですが、その外壁材の厚さが12ミリだとしますと外壁の厚さ分12ミリと断熱材が50ミリだとしますと 厚さが62ミリになります。

そうしますとビスの入り込み耐力が40ミリ以上が理想ですので、その分を入れると102ミリ以上のビスを使わないといけません、仮に断熱材の厚さが25ミリだとして計算した場合はビスの長さは約80ミリ以上のビスがないといけません。
そういう長いビスで重たい外壁材を耐えさせるのですが、長い年月は耐えられるでしょうか?? 結論は難しいですね。

このような状態で地震がきましたら、外壁の重さに耐えられず、外壁材は重さで崩れ落ちていきます。