大泉 稔(研究員)- コラム「学資保険は「目的」と「保険事故」が一致しない商品…?」 - 専門家プロファイル

大泉 稔
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大泉 稔

オオイズミ ミノル
( 東京都 / 研究員 )
「保険と金融」の相続総合研究所 
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学資保険は「目的」と「保険事故」が一致しない商品…?

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生命保険 生命保険 2015-04-11 18:33


(画像はイメージです。本文とは直接の関係はありません)。

4月22日の午後に教育資金を準備するための生命保険と子ども向けの保険というタイトルでセミナーを行います。
ということで、今、そのセミナーの仕込みの最中です。

最近、学資保険もさまざな商品が出ていますが。
「保険事故」と「目的」が一致していない、と言う点は皆、同じなんですね。

「子どもが生まれたから、将来の進学資金の準備のために学資保険を契約しよう」
という「目的」の親御様が多いと思います。

では。
そもそも、学資保険の「保険事故」って、ナンでしょうか?

もし、学資保険の「保険事故」が契約する目的のとおり「進学」だったとしたら。
何らかの事情で「進学をしなかった」場合…学資保険の満期金は受け取れないハズです。

また。「進学先」によって、「異なる満期金」になると思います。
たとえば、公立の短期大学に進学する場合は満期金が少なかったり。
あるいは、私立の医学部に進学する場合は、たくさんの満期金を受け取れたり。

保険はもともと「加入者同士の(経済的な)助け合いの精神」で成り立っています。
だから、もし、「進学」を「保険事故」と定義し、「進学資金の準備」が契約の「目的」だとするならば。
学資保険の加入者(契約者)同士で、「進学に伴う経済的な負担」を分かち合うのが、本来あるべき姿です。

でも、実際は、そうはなっていないです。

学資保険は…毎月、あるいは毎年、保険料を払い続け、「お約束の時期」に祝い金や満期金を受け取る、
という、もう限りなく貯蓄なだけの商品です。

だから、学資保険の保険事故とは「お約束の時期」、つまり「お子様の年齢」なのです。

学資保険は、学資保険と言う名前の個人年金保険と何ら変わらない。
つまり、利殖商品です。


ちなみに。学資保険は進学の有無に関わらず、受け取ることができます。



 

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