吉武 利恵
ヨシタケ リエグループ
プレゼンテーション 93 ~質問に質問で返す~
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あなたは、プレゼンテーションが上手くなりたいですか?
「なぜ、あの人の話が分かりずらいのか?」を紐解くことで、
相手に伝わる話し方に近づくには、何に気を付ければいいかが分かってきます。
話が分かりずらい要因を一つずつ例にあげて解決していきます。
今回は、「質問に質問で返す」をご紹介します。
質問されたときに、その質問の趣旨や要点がはっきりわからないときがあります。
そんな時は、唐突に質問で返すのではなく、必ず前置きを入れてから、具体的に聞き直しましょう。
質問は、質問する側と回答する側の2つの役割関係があります。
質問に質問で返されると、質問する側は役割関係が崩れるので戸惑ってしまいます。
●質問に質問で返されてしまう悪い例
(質問者)
「お話いただいたAはBということですか?」
↓
(回答者)
「あなたはどう思いましたか?」
「あなたはどう理解しましたか?」
「あなたは具体的に何が聞きたいのですか?」
キャッチボールに例えると、これは普通に投げた球(質問)を剛速球(質問)で返す乱暴なコミュニケーションです。
質問を質問で返さらると、この人は回答する気があるのか?、きちんと回答してくれないのではないか?、という不信感に繋がります。
●質問に前置きを入れて聞き直す例
(質問者)
「お話いただいたAはBということですか?」
↓
「ご質問ありがとうございます。(質問してくださったお礼)
ご質問の内容は□□ということで間違いありませんか?(質問内容をお互いに確認する)」
質問に対する認識がお互いに一致してから、回答をはじめても遅くありません。
プレゼンテーションの場面での質問のやり取りは、1対1のコミュニケーションができる貴重な時間です。この機会をどのような態度で、どのような言葉を使い、対応していくかにより、相手が感じる印象は大きく変わります。
あなた真摯で誠実な対応は、あなたの人間性、信頼性、価値を高めることに繋がります。
・あなたは質問に質問で返すクセがありますか?
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