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【不良債権予備軍 なんと44兆円!】
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こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
10月10日の日経新聞によると、不良債権予備軍44兆円、5年で1.5倍となっているそうです。
日銀によると、平成23年3月末の大手銀行、地方銀行、第二地銀の貸出金の財務データに基づく調査では、貸出金のうち、
・正常先: 398兆円
・要管理先以外(その他要注意先): 44兆円
・要管理先: 3兆円
・破綻懸念・破綻・実質破綻先: 9兆円
となっています。
このうち、金融円滑化法により支払猶予をした先が、要管理先に含まれており、これが”不良債権予備軍”となっています。
金融機関別の残高と、貸出金の構成比をみるとには、
・大手銀行: 16兆円 (6%)
・地方銀行: 20.5兆円 (14%)
・第二地銀: 7.5兆円 (18%)
と、地方銀行と第二地銀の貸出金に占める割合はすごいことになっています。
しかし、このレポートでは、信金、信用組合は入っていませんが、どうなっているのでしょうか??
新聞報道も含め、金融庁は、検査を厳しくする方針に変わったと言われています。
一方で、自見金融大臣は、金融相に再任された9月の記者会見で、
「資金繰りの現状を見ながら総合的に判断したい」と述べ、中小企業金融円滑化法の再延長に含みを持たせています。
金融庁の姿勢が注目されますが、まずは、これから9月の銀行の決算短信が発表になります。
3月から急激な円高もあり、状況はどのように変わっているのでしょうか?
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