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【上場企業数 1割減】 4年で350社も減!
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こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
公認会計士協会のデータベースで、「有報サーチ」というのがあります。
従来の、Edinetのような有価証券報告書の検索に加え、今度、検索メニューに、
・招集通知
・決算短信
・内部統制報告書
・IFRS開示例
が追加されました。
公認会計士向けの有料データベースですので、残念ながら、一般の方は利用できないと思いますが、決算短信や、IFRS開示例の検索など、便利な機能ですね。
この有報サーチで、有価証券報告書の収録状況を見ると、
決算月 1月 2月 3月 4月 5月
2011 72 215 2,913 41 85
2010 74 224 3,005 41 86
3月決算の会者数が大きく減っていました。
本当にこんなに上場会社が減ったのだろうか?、と疑問に思っていたのですが・・・
9月10日付の日経新聞によると、2011年8月末時点で、上場会社数は、3,596社と、最近のピークである2007年6月から約350社も減少しているそうです。
1割減ですね!
これは、
・親子上場の廃止 (経営効率の改善やコスト削減のため)
・MBO(経営陣が参加する買収)の増加
・新規上場の低迷
によるものです。
特に、今年の新規上場は、震災の影響もあり、8月末までわずか17社です。
ピーク時の06年の新規上場数の188社と比べると、大きく減少しています。
また、今世界のIPO市場を覇権を争っている、シンガポールや香港市場と比べると、大きく見劣りします。
この上場企業の減少は、監査法人をはじめ、上場やIPO等を取り巻くビジネス・コンサルタントなどにとっても、厳しいですね。
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