大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダの殺人発生率・ワーストはWinnipeg」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダの殺人発生率・ワーストはWinnipeg

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留学 大学・高校正規留学 2021-11-26 11:14

カナダの主要MediaCBCが「カナダの殺人率の異常な増加」を報道しています。


Statistics Canadaが発表した殺人率がこの10年間の異常な増加を示しています。

暴力の結果の殺人が増加しているのも大きなニュースです。

アルバータ州での暴力事件の増加、ノバスコシアの大量殺人(22名死亡)も目立ちます。


2020年のカナダ国内の殺人件数は743、1991年以来最高の数字です。

 

Winnipeg市(マニトバ州)の殺人率の異常さが浮き彫りになることのチャートを見て下さい。

毎日の用にランダムな暴力事件や殺人が報道されるバンクーバーやその郊外のサレー市も驚くような高い率です。

犯罪の多い大都市のトロントよりもはるかに高い率であることも異常さを表しています。


先日も書きましたが、タクシーに乗るだけで危険というウィニペグ。

先住民族女性が犠牲になる事件も多いです。


殺人に使われたのは銃が多く、ギャングがらみの事件の増加が心配です。

一般市民の住む住宅地でギャング同士が銃の撃ち合いを行う事件が非常に多いと感じています。


数は少ないですが、家庭内暴力が増えたことも一因。

パンデミックのロックダウンにより、孤独、収入激減、仕事を失うなどが、家庭での緊張を起こし暴力から殺人に発展するケースも目立ちます。


アルバータ州のエドモントン・カルガリー市の高い率は、ギャング抗争による銃撃によるものと分析されています。

ライフルやショットガンが使用された殺人は45%にも上ります。


合計3年間暮らしたアルバータを思い出すと、先住民族への差別も大きな要因かもと思います。

先住民族を見下す傾向が強いアルバータの田舎の人たちと、仕事も教育もなく大平原を彷徨い、犯罪に手を貸す先住民族の若者がらみの事件が多かったです。

エドモントンも北部に行くと急に荒くれた環境となり、同じく先住民族と白人との対立が目に見えるようでした。


ノバスコシアの殺人は一種鬼気迫る異常さがあり、1人の犯人により一挙に22名が殺された事件は未だに記憶に新しいです。

警官を装い、次々に無力な市民を撃ち殺した犯人。

カナダ史上稀に見る大量殺戮でした。


アメリカなどと比べると、まだまだ平穏かと思えるカナダですが、日本から留学するみなさんには十分な予備知識と危機管理が必要です。


多民族で成り立つカナダ、すべての人種・文化を尊重すべきという国家方針が、実際の荒れた社会では無視されて来たことも見逃せません。


カナダに来たら、自分の身は自分で守ること。

いや、日本を一歩出たら、自分の安全は自分の責任であることを知っておくこと。


!!

これを書いている間にも、留学生が非常に多く住むサレー市のタウンハウスがぎっちり並ぶ住宅街で銃撃がありました。

自宅前で撃たれ、病院に搬送された人。

サレー市は事件の起きない日がないほど何やかや起こる街です。


残念ながら、パンデミック後の世界で生きるための知恵が必要ですね。

そして。

危険な地域に住むのは避けること。

これも外国人としての大切な知恵です。


カナダの歴史、現状をよく知り、危機管理が出来るなら


カナダにいらっしゃい!

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