大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「どんどん金欠になるカナダの人たち- 留学生への影響は?」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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どんどん金欠になるカナダの人たち- 留学生への影響は?

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留学 大学・高校正規留学 2021-11-03 09:49

カナダのインフレが止まりません。

Bank of CanadaのサイトにはInflation Calculatorなるものが用意されているので、計算してみました。

 

2016年に$100で買えたものが、今は$110必要。

1994年に$100 だったものが、今は何と$167かかります。

(1994年にはビジネスでカナダ進出、2016年には完全移住した年なので、実感として感じます。)

 

確かに生活するのに目に見えてお金がかかるようになりました。

特にパンデミック前と比べると、スーパーで払う額がぐっと増えましたね。

え?今日はこれだけしか買ってないのに、こんな高い?という感じです。

 

とにかくすべての物が値上がりし、中でも恐ろしい勢いで高くなっているのが住宅費です。

北アメリカで最悪と言われている住宅難のバンクーバーでは、「え?こんなチンケな家が億を超える値段で、あっと言う間に売れた?」と驚きの日々です。

2つベッドルームがあり、ちょこっと前庭と猫のひたいほどの裏庭がある古い家が1億です。

塀は壊れ、ペンキが剥げ落ちてましたが、1億です。

 

賃貸も異常な値上がりを続けており、若い世代は「絶対家なんか買えない。。」と希望を失くしています。

 

北アメリカの住宅費高騰Worst10の中に、カナダの街が4つも入っており、しかもトップがバンクーバーというのが「やっぱり。。」。

確かに日本の町並みと比べても、緑が多く大きな家が並び、観光で訪れたときにはバンクーバー周辺の美しさに目をみはった方も多いと思います。

が、そんな綺麗な家の内情は火の車です。

 

CBCがこんな記事を載せました。

 

バンクーバーやビクトリアで暮らすには、政府が定めている最低賃金($15.20/hour)では絶対生活出来ない。

少なくとも時給$20でないと不可能、だそうです。

 

モデルにしたのは親が2人共働き、2人の子どもを育てる家庭。

基本的な最低基準の生活をするのには、2人の賃金は最低でも時給$20.52が必要。

 

賃金の上昇よりもはるかに早いスピードで進むインフレがカナダの大問題です。

特に、住宅費の目をむく高騰が第一の原因だとか。

生活費の計算は、(食品、賃貸料、Childcare、交通費、税金、政府からの補助)などをすべて含めています。

 

人口の多くの人たちが最低賃金で働く大都市では、休みを返上して働くか、2つの仕事をかけもちするか以外には家計の収支を合わせることが出来なくなっているカナダです。

自分のための、そして家族との時間がなくなり、精神衛生にも甚大な影響が現れ始めています。

 

バンクーバー、ビクトリアだけでなく、BC州一帯でも同様。

平均的な家計を支えるのにどれだけの時給が必要か(2人が働くと仮定)のマップも公開されました。 

カナダにやって来る留学生のみなさん、カナダの家庭の事だから関係ないと思わないように。

大学生の住居探しはすでに大きな問題となっています。

賃貸料金の値上がりの著しさで、バンクーバーなどの都会でアパート暮らしはどんどん難しくなって来ています。

 

ホームステイ?

もともと生活費に困っていた移民の人たちが2つ目の仕事を得るよりはマシかも、と、引き受けていたホームステイですが、今後は暗雲がかかっていると感じます。

 

賃料高騰により、より狭い所に移らざるを得ない家庭も今後もっと多くなると思います。

ホストの所に着いたら、ちっちゃな古い家で、部屋も狭く、ホームステイの学生用には部屋はあるけど、ホスト家族は共同でベットルームを使っていたとか。

食事の質が悪いとか、量が少ないとか。

光熱費を(これも高騰中)ケチるために、洗濯・シャワー回数の制限、電気の節約など、ホストのルールがやけにチマチマしてくるのではと危惧されます。

 

いずれにしても、800ドルから1000ドル程度のホームステイ費をもらっても、留学生の食費どころか光熱費、車で送り迎えするガソリン代(めっちゃくっちゃ高いです)などを引くと、ほとんど手元には残らないかも。

そうなった場合には、ホームステイ代が高くなるか、ホストの引受先が悲劇的に減るか。

向かう先は暗闇です。

 

最後にちょっとだけマシなニュース。

もう一度このグラフを。

 

北アメリカでMost Affordable な都市にカナダから4つ入っています。

2位ケベック、4位エドモントン、6位ウィニペグ、9位カルガリー

 

大学留学にはエドモントンは見逃せないかも知れません。

アルバータ州の州都であり、アルバータ大学を中心としたこじんまりとした街で、住宅事情はだいぶんマシです。

私も1年半生活しましたが、住みやすいと思いました。(少々寂しいですが)

しかし、「人間がここに住むの?」と叫びたくなるくらい寒いです。

寒さが大丈夫なら、いいかも。

プラス、アルバータ州は税金が安いので、買い物しても驚きは少ないです。

 

ケベックは。。。フランス語圏ですので、一般にはしんどいかも。

ウィニペグ? 治安が悪すぎです。 先住民への差別・ターゲットとした事件も多いので、何となく先住民っぽい顔の日本の留学生の命運が心配です。

カルガリーは、エドモントンと同じアルバータ州にありますが、態度のでかい白人優位が漂う街です。 私自身の住みたくない街ワースト3に入ります。

 

アルバータ州のちょうど真ん中辺りに土地を購入し、そこにEcoCabinを建設するのも、上記が大きな理由です。

もちろん、喘ぐ地球を守ってどう生活出来るかへの挑戦でもありますが、住宅費、生活費のバカ高いBC州(特にバンクーバー周辺)にいる意味が全くなくなったカナダだと感じています。

 

雄大な自然がいっぱいのアルバータ州は、これからの地球での生き方を探るのに絶好の場所になると感じています。

アルバータ州の経済を支えていたオイル産業が破綻し、年毎に激しくなる干ばつを経たあとどう変化するかも見てみたいです。

 

そんなアルバータ州に来てみたいですか?

来年夏のStoryTelling Campにいらっしゃい。

呆然とするほどの自然の中で、自分のことと世界のことと地球のことを考えてみましょうか。

 

カナダにいらっしゃい!

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