ネットに転がる情報を拾い集め、自分の思い込みでカナダの教育制度を想像している典型的な事例です。

（高校留学生のほとんどが、こんな自分勝手な思い込み留学にあたります。）

正しい情報があれば頑張れる方だと思いますが、非常に危険な思い込みに基づいた留学願望になっているのが心配です。

【質問】 

カナダの4大卒の資格が欲しいです。

今現在22歳、2024年の9月入学を軸に貯金をしています。

金銭面で苦しい為、約3年勉強しつつもESL入校も考えて、カレッジ付属ESL→カレッジ（週20時間働きつつ）→2年Deploma取得→一年間程就労→永住権取得→永住権取得した為多少安く公立大学編入→卒業→海外でSEとして就職を考えています。

高卒以来3年ほど英語から離れていて高1で短期の留学をした時にIELTS4.5だったのでそこから下がっている若しくは同等。

貯金の兼ね合いもある為、3年で独学でIELTS5.5~6.0を目指して留学に臨もうと考えています。

費用面から、日本の通信大学で60単位取得し、その単位を海外で使いたいです。どの程度まで使えるかというのは行く先々のカレッジ、大学等に聞くしかないのでしょうか？

家からの援助は望めない為、行くときには300万は貯めてから行くつもりです。

この金額では非現実的ですか？（足りない分は奨学金を使わせていただく予定ですがなるべく費用を抑えたい）

【回答】 

非現実的なプランです、残念ながら。

あなたのプランを一歩引いて、大きな絵として見てみましょうか。

カナダの制度を自分の思い込みで解釈し、ネットに溢れる情報を精査せず、自分のプランに合うものだけを選び寄せ集めたプランのようです。

また、その中に入るあなたの存在がありません。

つまり、あなたの能力・学力です。

あなたが書いたプランの枠の中にさえ入れば、能力に関係なく進めると思い込んでいる。

これが根本的な間違いです。

カナダの大学学位を正式に取得するにはもともとの非常に高い能力が必須です。

高校時代からずば抜けている必要があると行っても過言ではありません。

それプラス、クリティカルシンキングの高い運用能力、高いエッセイスキルが、入学前にすでに必要なのがカナダの大学（他の英語圏も同様）です。

詳細はこのeBookをお読みください。　今後の計画にも大きな役割を果たすと思います。

「カナダ大学正式留学eBook」

ご相談内容の細かいところについては：

・ESLなどを最初から計画に入れるようでは、カナダの大学卒業はまず無理です。

（エージェントの口車に乗らないように気をつけて）

・2年のDiplomaで日本人を雇ってくれるところはほぼゼロです。

・その段階での永住権取得もほぼゼロ確率です。

・仮に、奇跡的に大学学位を取れたとしても、そこからの就職は至難です。期待しないように。

・日本の大学は英語で授業を行っていませんので（通信大学も）単位をカナダに持っていくことはこれもほぼゼロ確率です。

・300万では1年分の費用にも足りません。（一生懸命働いたお金ですよね。でも大学費用は非常に高いことを理解してください。）

・奨学金は、日本の高校でトップクラスの成績を取っており、カナダの大学に正式に入学を許可されていれば何かしらチャンスはあるかも知れませんが、高校卒業後年数を経過している場合は該当しないケースがほとんどだと思います。

・カナダの大学からの留学生用の奨学金を出すところが増えていますが、条件は［高校のトップクラスの成績（ほぼオール5）＋正式入学（ESLなどは対象外）］ですので、対象になる可能性は低いです。

今後へのアドバイス：

・まずは、日本で働きながらクリティカルシンキング・エッセイスキルを高めること。

残念ですが、教育の全く異なる日本での独学はほぼ無理だと思います。

ヘルプが必要でしたらご連絡下さい、カナダからのオンライコースを紹介します。

・英語レベルが十分になったら、カナダにあるオンラインで学位が取れる大学に入学すること。

そこで取った単位はすべて学位にむけて数えられます。

オンラインだけでの学位取得も可能ですが、年数は相当かかりますし、学費はやはり300万では足りません。おそらくその3倍程度は必要ですが、これがあなたの状況ではカナダ大学学位に近づくBest optionだと思います。

Good luck!

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