大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「日本のコロナ対策に悲劇的に欠けているもの:クリティカルシンキング」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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日本のコロナ対策に悲劇的に欠けているもの:クリティカルシンキング

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クリティカルシンキング 2021-01-08 10:01

Japan declares state of emergency in Tokyo, paying price for coronavirus complacency
「コロナウィルス対策への『自己満足』から一転『緊急事態宣言』に陥った日本」


という記事がワシントンポストに掲載されました。

日本の政治の科学のなさ、特にクリティカルシンキングの欠如が悲惨なほど浮き彫りにされた内容です。


Washington Post の記事、そしてCritical Thinking 思考法に基づき、日本の危険な「曖昧さ」を紐解いてみます。


1.(Washington Post 以下WAPO) 「日本の医療専門家はこんなぬるま湯のような中途半端な「緊急事態宣言」ではほとんど効果がない、また決断の遅すぎた「緊急事態宣言」ではほとんど役に立たない。」

たった一ヶ月では短すぎるとも。 でも、こんな中、まるで奇跡のように「オリンピックはしっかり200日後に開催する」?


「なぜ?」が完全に欠落した日本のままごとのような「緊急事態宣言」についてのワシントン・ポストの記事です。

これまでの日本でのコロナウイルス感染状況の徹底的に分析もなし、医療・科学の専門家の提供する証拠分析もおざなり。

そこ発令された、中途半端な「緊急事態宣言」には首をかしげざるを得ません。


クリティカルシンキングのまず最初の重要なステップ”Ask questions”がすっぽり抜け落ちています。

”WHY”のあとは、その分野の確かな専門知識を有するAuthorityからの証拠を分析し、その時点で最適な規制を考えるのがクリティカルシンキング。


2.ところが、ところが、首相会見ではこんな事を言ってます。

(首相会見)「感染の波は想像を超え厳しいものになっている。」と。


ほぼ1年ほど経過したコロナパンデミックで、日本の首相は科学的証拠も科学的分析も、今後の科学的見通しにも全く関係ないかのようなコメントを発しています。

「想像を超え」とは一体どんな想像をしていたのかなと。

この1年の世界のコロナパンデミックを観察しているだけでも「想像を超える」などは口には出せないと思いませんか?


(WAPO)「日本の政治家の生ぬるいアプローチ ‘wait and see and hope for the best’ approach(まぁ待って見て解決するか見てみよう)が、現在の日本の惨憺たるコロナ事情を端的に現している。」


何もせずに待っているだけでは何も変わりません。

確かな証拠集めをし、世界の他の国で起こっていることも科学的に分析し、そこから「起こりうる可能性」をあらゆる角度から科学的に類推しての決断であるはず。


首相の口から「日本のコロナは想像を超える厳しいものになった」と馬鹿げた発言が出る事自体、世界の常識であるクリティカルシンキング欠如の日本であることを曝け出しているように見えます。

  

3.(WAPO) 「昨年11月にはGo To Travelで人が移動することは感染の大きな原因となっていることが科学的にも明らかであったが、政府は一般大衆からの心配のみならず医療専門家の警告までも無視し継続。 12月後半になり突然キャンペーンを停止する結果となった。」


世界の国々のコロナウィルス対応を見てみると「科学」を優先させている国には共通点があります。

必ず医療専門家、細菌感染専門家などが前面に立ち、行政をリードしていることです。

政府は「科学」に基づいて判断しているのが特徴です。

クリティカルシンキングに基づいた政治です。


「科学」を無視し世界で最悪のコロナ状況に陥っている国は、トランプアメリカを見ると明らか。

Authorityのある証拠を無視することはクリティカルシンキングの大きなタブーです。

日本が同じとは思いたくないですが、残念ながら結果は同じです。


(首相会見)「昨年11月以来専門家のご意見によりGo To Travelを順次停止致しました。」


遅い!

しかも「意見」ではなく「科学的事実」によりGo To Travelはとんでもないキャンペーンであったと認めるつもりはないようです。

「意見」は誰でも何でも根拠もなくても言えますが、「科学的証拠に基づいた事実」を無視することはクリティカルシンキングの重大な違反です。

  

4.(WAPO) 「日本の科学者は感染カーブの見通しを認識し、人の混雑、特に換気の悪い場所での飲食について強い警告を発していました。 しかし、政府は「経済」を最重要とし、警告をずっと無視して来ました。」


ここでも、クリティカルシンキングに必須である「科学に基づいた事実」を無視しています。

コロナウィルスにより失う人命より、「経済」の方が大切というのが日本の政府の意見でしょうね。


(首相会見)「時間短縮で感染者を抑え込めているデータが出ている。 会食による感染者が多いので時短します。」


やっと「データ」が首相の言葉に出てきましたが、そのデータを自分の都合のよいように解釈しての発言です。 証拠を自分の都合のよい解釈でしか使えない思考にはクリティカルシンキングでは”Confirmation Bias'と呼ぶ愚かな考え方とされています。 


またクリティカルシンキングの’WHY’に戻ります。

これまでの時短で抑え込めなかったのはなぜですか?

それさえも科学的に分析せずに、単に営業時間を短縮すれば感染が抑え込めるだろうというのは、「命より経済!」と叫んでいる感情的な思考に聞こえます。

  

5.(WAPO)「完全ロックダウンを渋ってきた日本は、長期的な見方が出来ていない。 短期的には経済も守り、感染も抑えてという、痛みが少なく見えるかも知れないが、長期的には致命傷となる。 近隣のアジア諸国、台湾、韓国、ベトナム、タイなどと比べても大きく見劣りのする計画性のないコロナ対策だ。」


(WAPO)「首相も認めているように外食が最大の感染原因であるならば、なぜ完全ロックダウンをしないのか。」


またしても、証拠無視が浮き彫りです。


(首相会見)「決意してしっかりした対策を講じます。1年近く学んで来た経験を基に徹底した対策を行います。」


首相の個人的決意でコロナがどこかに飛んでいくのなら、世界はすでに平常に戻っていますよ。

「しっかりした」とはどういうことですか?

日本の政治家はよくこのような曖昧な語句を使います。

「しっかりした」とは一体どういう意味なのか、定義しないと誰にもわかりません。

クリティカルシンキングでは、議論している言葉の定義なしでは、誰もどんな結論にもたどり着けません。

みんなが思っていることがバラバラなわけですから。


ほら、だから世界は日本をこう見ていますよ。

  

6.(WAPO) 「今の日本。 リーダーからの明確な政策がないまま、一貫性のないメッセージしかないまま、日本の人たちは何をどうしたらいいのか混乱している。 仕方なく発令した「緊急事態宣言」が有効かもわからないまま、不安なまま置き去りにされる日本の国民たち。」


(神戸大教授・感染症専門家)「最悪なことは、水で薄めた「緊急事態宣言」を出し、何かをやっているフリを続ける政府。」


クリティカルシンキングの土台である、「なぜを追求」「問題の定義」「信頼出来る科学的証拠に基づいた決断」「その証拠もあらゆる角度から分析」「感情論はタブー」などが全く存在しない、日本の政治は世界には滑稽にも写っています。

  

7.(首相会見)「学校からの感染はほとんどない。 未来を担う子供たちの学ぶ機会は守る。」


その証拠も怪しいものですが、もし日本の国自体がコロナに対応出来ない場合、子供たちの被る被害は甚大です。

「子供に休みはいらない。 どんどん詰め込んで長時間勉強させる。 部活での忍耐力訓練も休めない。」という古い、時代遅れの教育現場がそのまま続く日本。

パンデミック中も汗の飛び散る部活花盛り。


そんな中で育つ日本の子供たちは、パンデミック後の世界へと着実な準備をする他のクリティカルシンキングの国からは大きく出遅れています。

新しい世界への入り口もみつからないまま、クリティカルシンキング無用の丸暗記を続ける子供たちの未来を憂えています。

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日本の子供たちの未来は、無理やり「丸暗記受験勉強、部活、塾漬け」を続けるよりも何よりも世界標準のCritical Thinking思考法を学べるかどうかにかかっています。

Critical Thinkingとは何なのかを知ることで、未来が大きく変わります。

そんなメッセージをカナダから送り続ける毎日です。


遅れたくない!世界のレベルに届きたい!みなさんは、カナダから直送するCritical Thinking Courseにどうぞ。

2021年、「目からうろこ」の衝撃を感じて下さい。


Critical Thinkingで、自分の未来は自分で守ろう。

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