大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
「留学」が「金持ちの子供の特権」でなくなる日
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コロナ後の社会では「留学」が本来の姿に戻ると期待を持っています。
「留学」は日本の制度が嫌だから、「留学」は日本でうまくいかなかったから、「留学」はみんなするから、という理由でするものではありません。
また、「留学」は優秀の頭脳を更に広く深くするためのものです。
家庭の経済事情などで、その優秀な頭脳が伸びるのを諦めてしまうのはとんでもないです。
「留学」は金持ちの子供のお遊びではありませんから。
本当の「留学」が戻ってくるコロナ後を待っています。
【質問】
こんにちは
私は今高校3年生で、将来海外の大学に進学したいと思っています。ですが私の家庭は母子家庭でお母さんは、留学するのにお金が足りません。
母子家庭と同じような環境で海外の大学に進学した方、どうやって留学しましたか?
私の夢は諦めた方が良いのでしょうか。教えてください。
【回答】
コロナウイルス後の大学留学は大きく変わると思います。
特にこれまでの日本人の間違った「留学観」は完全な見直しを迫られますね。
本当の留学とは「日本の制度でも優秀な頭脳が、外国でしか学べないことをその外国語で学ぶため、その地に留まり勉強すること」です。
それがいつの間にか日本人の間に「日本の大学に行けないから留学」「英語が好きだから留学」という「海外旅行」と「留学」とをごちゃごちゃにしてしまった概念が定着してしまいました。
笑ってしまうのが「英語を学びに留学する」という認識です。
英語は日本で十分学び、基本はすべて理解し、エッセイのスキルもクリティカルシンキング思考力も準備をし、例えばカナダには「英語で自分の専門分野」を学びに留学する。
これが本来の留学です。
もし、あなたが下記の条件を満たすなら、そこから金銭的な解決法を探すことになります。
1.日本の高校ではトップクラスの成績(学校格差がありますので、ある程度のレベルの高校に通っていることも条件です)
2.英語文法の基本は正確に理解している
3.英語エッセイの訓練を受けており、カナダの優秀な高校生と同等かそれに近いレベルのエッセイが書ける
4.クリティカルシンキング思考法が何であるか理解しており、それに基づいたReadingが出来る
5.英語の本を読むことが習慣
高校卒業時にはこれらのレベルに達している必要があります。
難しいようならば、大学留学はお母さんが一生懸命働いた大切なお金の無駄です。
大学入学も卒業もほぼ不可能ですので、あなたの将来を作る教育が損なわれてしまう結果となります。
もし、能力は十分あるということならば、金銭的な理由だけで諦めるのは、あなたが将来貢献出来るであろう社会にとっても大きな損失だと思います。
コロナ終息までは先が見えませんが、それまでに1〜5までを十分確立し、どんなヘルプが受けられるか探すことをお勧めします。
コロナ後の大きく変わる世界で、優秀な人材が留学するのを助けるプロセスは必ず出てくると期待しています。
しかし、例え奨学金があったとしても、外国で生活しながら高い学費を払い続けることは苦しい道のりだと思いますので、相当の覚悟も必要だということを知っておいて下さい。
現在でもすでに優秀な留学生には年間$15,000程度の奨学金を準備するカナダの大学も存在します。
そんな動きがNew Normalの世界では更に高まると前向きに考えたいですね。
Good luck!
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