大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ高校留学物語-カナダを去る」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ高校留学物語-カナダを去る

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留学 大学・高校正規留学 2019-11-14 10:40

「一体カナダで自分が何をしているのかわからない」「日本に帰りたいけど、それもよくわからない。」

今までに遭遇した迷える日本人留学生と親からの相談を、警告の意味を込めたストーリーにしました。

プライバシーを守るため、脚色し、フィクションとして構成してあります。

 

日本の親のみなさん、これが「カナダ高校留学」の現実です。


Chapter 4 - 「カナダを去る」


エージェントが湯気を立てて怒ってる、と。 母親が日本から飛んで来た。

「教育委員会も、学校も、ホストファミリーも怒っているのですぐに来て下さい。」との連絡があったらしい。


英語も出来ない母が、カナダはほとんど知らない母が駆けつけて来た。

親子の話も出来ないまま、何で日本から呼び出しを食らったのかもわからないまま。


エージェントは「こんなろくでもない子の面倒は見れない。あとは親が勝手にしろ。」と。


着いたその日、母の携帯にエージェントからのメッセージ。

「急に状況が悪化した。 今夜中にホームステイから退去するように。 明日の朝は高校で面談。 教育委員会留学プログラム担当者、ホームステイ担当者、学校のカウンセラー、ホストファミリーが来ます。」って。


ん? なんで? 誰か助けて!


誰にも相談することも出来ず、とりあえず荷物を取りにホストの所へ。

すでに、僕の荷物がまとめて玄関先においてあった。 ポツンと。


母が英語で頑張って “Nice to meet you.”と。

出て来たホストファーザーは母を見もしない。


聞こえなかったのかと、母がもう一度 “Nice to meet you.”

ホストファーザーは目をそらしたまま。


荷物を持って親子で近くのホテルに。 コンビニで買って来たチーズやマカロニが入ったものをチンして食べた。

味は覚えてない。     


翌朝、学校に。

面談には、学校のカウンセラーしか来なかった。 もちろんエージェントも来てない。 誰もいない。

英語の出来ない母はGoogle 翻訳に頼る。


爆発寸前の僕の頭で理解したのは多分これ。


「現在退学・強制帰国の一歩手前だが、あと一度のチャンスをやる。 そのために念書を用意したので親子で署名すること。 ここに書いてあることのひとつでも守れなかったら、即退学・強制帰国となる。」みたいなもの。


遅刻をあと一度でもしたら。。。 宿題をあと一度でも遅れたら。。。窓をあと一度でも閉め忘れたら。。。などなどが書かれてあった。



最初からエージェントは嘘つきだと知っていながら、そのまま騙されてみたけど、やっぱり大嘘だった。

僕なんかが来るところじゃなかった。


騙された母も僕も悪い?

そうかも。

いや、そうかな?


「自主帰国」を決めたと学校とエージェントにメールした直後から「脅し」が来た。

エージェントから。 しつこく。

「これだけ迷惑をかけたんだから、弁済しろ。」と。 「謝れ」と。


学校からは何もなし。

帰国した3週間後に学校からメールが来た。


「お宅の息子さんが今日は無断欠席してます。」と。


は? 3週間も経ったよ。 僕がいないことにやっと気がついた?


これが「カナダ高校留学」か。



【追記】

 

学校から母が呼び出されたのは10月の最初。

9月中に自主退学していれば払った費用は戻って来るはずだった。

これって?

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[後書]

今年になり5件同じような事例に遭遇しました。(BC州ラングレー学区が異常に多いです)

直接駆けつけ、お手伝いをしたケースも2件以上です。

 

教育委員会留学プログラムとエージェントの脅しが余りにも酷いため、連絡先として私のパートナーが間に入ることもあります。

彼の名前は紛れもない白人の名前。 その名前が介入したとたん「脅し」は止まりました。

ピタッと。

 

笑いたくないけど笑えます。

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