大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ保守派の傲慢さ -「移民はカナダ人らしくしろ!」
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カナダの首長を決める選挙が10月21日に行われます。
父親の代からのTrudeauファンの私は、現首相Justin Trudeau(Leberal Party)に時期も頑張ってもらいたいと思っています。
世界の自由主義を引っ張る彼の掲げる「他民族主義」を更に深いレベルまで完成させてほしいところです。
保守党は「昔の白人時代のカナダに戻りたい〜〜」傾向が強すぎ、NDP(New Democratic Party)のリーダーはターバンをかぶった移民の国カナダならではの存在で、なかなか面白い選択肢ですが、労働者の権利を守りすぎなのがカナダ成長の足を引っ張ってます。
何でも気にいらないとストライキ!というとんでもない文化を支持している政党です。
そのリーダーJagmeet Singhがモントリーオールで遊説中、こんな白人オヤジと出会いました。
握手をした後、その白人オヤジ。
"You know what? You should cut your turban off," he said. "You'll look like a Canadian."
「お前なぁ、ターバンをはずせよ。 そしたらカナダ人らしく見える。」
"Oh, I think Canadians look like all sorts of people," Singh replied. "That's the beauty of Canada."
「あぁ、カナダ人とはあらゆる種類の人間のことを指しますよ。 それがカナダの素晴らしいところ。」
"Yeah, but..." the man said — before Singh cut him off.
「で、でもな。。。」(言いかけてSinghに遮られました)
"That's okay, I don't agree, sir," he said.
白人オヤジを遮ったSingh「いいですよ、もう。 あなたとは意見が違いますから。」
"In Rome, you do as the Romans do," the man said.
オヤジ「郷に入っては郷に従えと知らないのか?!」
"Hey, but this is Canada, you can do whatever you like," Singh said, then walked away.
「ちょっとちょっと、ここはカナダ。 あなたがしたいことは何でも出来る自由がある国ですよ。」
と、Singhは立ち去りました。
面白いやりとりですね。
実は、こんな白人オヤジ(おばはんもですが)はどこに行ってもいっぱいいます。
その典型が、私のカナダ人パートナーの父親だというのも妙な運命ですが、おかげでこんな白人オヤジをコテンパンに論破するのが上手になりました。
移民が来すぎて「カナダがカナダでなくなる」「カナダの文化が壊れる」と文句たらたら。
Tim Hortonsに集まっては移民の悪口三昧。
「自分の国に帰れ!」「誰があんなの入れたんだ!?」とまで言い出す始末です。
じゃ、あんた達がまず自分の国に帰りなさい。
銃を持ってやってきて、先住民族の文化をぶち壊し、バッファローなどの野生動物を絶滅寸前まで追い込み、先住民族の土地を奪い、今ではカナダは大規模農業の国になったことなど忘れたのかな?
「カナダ人らしくない!」は先住民族が、図々しい白人に言う言葉ですよね。
カナダのある日の出来事でした。
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