大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「エージェントの大嘘 -カレッジの単位を移行したら大学編入は簡単」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
Super World Club 代表
サービス:1件
Q&A:116件
コラム:1,643件
写真:1件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

エージェントの大嘘 -カレッジの単位を移行したら大学編入は簡単

- good

留学 大学・高校正規留学 2019-09-25 10:32

こんな甘い話に乗せられて「カナダの大学に行く!」と海を渡る若者がいるんですね。

現実を知ること。

金儲けに走るエージェントの話に騙されないこと。


何よりも、英語圏の大学に進学希望でありながらエージェントに頼らないと手続きさえ出来ない能力であれば、大学留学は無理ですね。

分数の割り算が出来ないのに、微分積分のコースに入りたいというより無謀です。


【質問】

私は来年カナダに留学する予定です。無料の留学エージェントさんを使っています。
そこでは、カレッジで単位を貯めてからその単位を大学に移行して、大学に編入できると伺いました。

ですが、昔見た記事に、それは事実上難しいとかいてありました。

実際に、単位を移行して大学に編入できるのでしょうか?周りにそのような方がいらした人はいますでしょうか。
また、単位の移行での編入が事実上不可能なのであれば理由をお伺いしたいです。


【回答】

相変わらず肝心の情報を抜かしたまま、留学夢物語を語り金儲けに走るエージェントがいるんですね。

無料と言っても、生徒を紹介すると生徒の払う授業料の15%~20%がリベートとしてエージェントの懐にばっちり入ります。

「無料」と看板を掲げることで、後日の苦情を避けるずるいやり方ですね。


1994年からカナダに留学する日本の若者の支援をしています。

カナダ・アメリカの大学に進学を助けた生徒の数はかなりに上ります。

その経験から回答致します。

 

1.collegeでuniversityに編入可能なアカデミックコースを取るには相当高い英語能力が必要です。

例えばTOEFLiBT80~90, IELTS6.5以上など。


従って、「カナダの大学留学!」と日本の親や友達に宣言してカナダに来たものの、結局大学の入り口にもだどりつけずに帰国する日本人が非常に大いことも知っておいて下さい。


エージェントはそんな説明ははしょりますね。

リベートが入らなくなりますから


2.TOEFL, IELTSのスコアが足りない場合には、collegeが併設しているESLコースに入ることになります。


これも、結構インチキでして、8つも9つもレベルを用意しているcollege, 自前のアセスメントテストを行い、低いレベルのESLから始めされるところなど色々ありますので要注意。

9つもレベルのあるところでしたら、上から2つ目か3つ目から始めないと、おそらく途中挫折します。

授業料も馬鹿になりませんし、時間も相当かかります。


良心的なところは、ESLに入るにもTOEFLとかの足切り点を課していることがありますが、普通に日本で英語の勉強をして来ただけの生徒にはまず届かないスコアです。


じゃあと、街の語学学校に入ったら最後、ただ遊んでお金を無駄にして帰国する結果になってしまいます。


3.TOEFL、IELTSの高いスコアがあり、collegeの提供するアカデミックコースが履修出来るレベルでしたら、エージェントなど必要ないですよ。


また、そのレベルの英語コミュニケーション能力がないとか、自分でカレッジに問い合わせも出来ない場合は、カナダ・アメリカの大学進学は正に夢物語です。

日本の大学に留まることをお勧めします。


4.カレッジで正式なアカデミックコースを履修し、それを持って意中の大学に編入する場合は、必ず前もって単位の互換性を調べること。


どのコースでも互換性があるとは限りません。

例えば、BC州でしたら、BC Transfer Guide   で調べることが出来ます。

アカデミックアドバイザーなどと相談しながら、自分の行きたい大学が認めているコースを履修していくことになります。


もちろん、成績も優秀であることが必須です。


カナダの州をまたいでの編入は、自分で意中の大学と交渉することになります。

アメリカの大学に編入する場合も同じです。


アドバイス:


現在の英語能力がある程度高い場合以外は、カナダ・アメリカ大学進学は無謀な挑戦だと思います。

高校卒業時少なくともTOEFLiBT 70以上(英検でいうと準1級以上は最低必要)、英語エッセイの書き方基本を知っている、英語の本を読むことが出来る、などの能力があれば、大学に届く確率はかなり高くなります。


高校留学・大学留学に必要なエッセイ・クリティカルシンキングスキル学習サイト UX English


Good Luck!




プロフィール対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真