大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「The Beauty of Being Bilingual バイリンガルの美」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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The Beauty of Being Bilingual バイリンガルの美

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留学 大学・高校正規留学 2019-09-23 11:00

「バイリンガルであることの美」というコラムがNew York Timesに掲載されていました。 

トランプアメリカの英語優越文化の中、スペイン語のルーツを失わず育った作家が英語の不自由な移民を助ける際に感じたことを述べています。

 

人を助け、通訳・翻訳を買って出る機会を通じ感じたことは、また自分の中で英語とスペイン語を行き来するうちに感じたことは:一つの言語をもう一つの言語にするためのまっすぐな道はないということ。

 

一言一言を扱うたびに、2つの言語を行ったり来たり。

“Journey”という言葉で説明しています。

バイリンガルとは、2つの言語の間を旅すること。

それが「美」だと述べています。

 

正に。

同感です。

 

カナダから日本の親子に「カナダ高校留学の実態」を発信し続け30年近く。

英語を使うカナダの国で起こっていることを、日本語で説明するにはたくさんの”Journey”が必要だと実感しています。

 

例えばSchool Board, School Districtという言葉ひとつを取っても、単に日本の「教育委員会」に置き換えても意味が違って来ます。

日本とは教育制度も、政府方針も、教育委員会の役割・権限も大きく異なります。

特に公立学区の「留学プログラム」に至っては、日本には存在していない特異な存在。

世界から留学生マニーを獲得するための「ビジネス部門」ですので、説明するのにかなりの文字数を費やします。

それでも、100%伝えられていないもどかしさを感じています。

 

え?!公けの教育委員会がビジネス?と日本の親はなかなか理解するのが難しそうです。

公立がやっていることだから間違いないだろうという、大きな思い込みもここから始まります。

その英語社会の特異性を日本語で説明するために”Journey”した距離はおそらく月にも届くくらいかも知れません。

 

カナダからの発信を通じ、たくさんの親子と出会いました。

それがご縁で、留学中の勉強のサポートも行う毎日です。

 

留学生の面倒を見ることはどんどん簡単になって行きます。

留学生たちは、日々カナダの高校で日本とは全く異なる授業に出会い、それにどう対処していくかの戦いの毎日です。

私達が指導する内容も、アドバイスすることも、「そうそうそれに困ってる」「わ!役に立った!」と急速に理解出来るようになり、コミュニケーション上での”Journey”は余り必要なくなります。

面白いですね。 英語と日本語の両方を使う指導ですが、非常にスムーズです。

 

ところが、留学中の子供を気にかける親とのコミュニケーションには、まだまだたくさんの”Journey”が必要です。

英語の概念と、英語の教育制度と、日本の常識との間を行ったり来たり。

かなりの距離を歩いている気分です。

日本からカナダを理解しようとする親のために頑張る”Journey”です。

“Journey”が功を奏して、留学中の子供のカナダでの苦難(ほんとにそうです!)を理解していただけた時にはほっとしますね。

 

更に長い長い”Journey”が必要なのが、留学希望の親子とのコミュニケーションです。

親元を離れ、全く180度異なる異文化のカナダで教育を受けるということが一体何なのか。

もちろん、一言では語れませんし、個人により大きな差がありますし、日本の学校から想像していても理解不能です。

行ったり来たりを繰り返し、それでも「そんなに難しいわけないだろう。 うちの子なら大丈夫なはず。」と”Journey”から途中下車してしまうケースも多々あるのが心配です。

 

言語間の“Journey”など無視のエージェントの夢物語「大丈夫、カナダの高校は簡単。卒業もすぐ出来ますよ。」とのキャッチフレーズを理解する方が簡単なのでしょうかね。

 

それでも凝りずに、日本の親子とカナダの教育を結ぶ”Journey”を続けて行きます。

ふたつの言語の間を旅する「美」を感じながら。

 

ご相談希望の方はお知らせ下さい。

“Journey”をご一緒に。

 

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