未だにこんな幼稚な「留学観」を持つ高校生がいることに驚きです。

「日本人高校留学生」の幼稚さが笑いものになっている現実を裏付けしてしまいました。

（質問） 

お恥ずかしながら、大学にすべて落ちた高校3年生です。

そこで考えたのが、留学エージェントを通じて、四年か二年の海外大学への進学です。

これなら卒業認定も頂けるので、日本に帰ってから就職出来る可能性があると思いました。

（回答）

カナダからのアドバイスです。

1994年以来、日本からやってくる優秀な学生が大学のDegreeを取得するサポートをしています。

甘いですね。

海外の大学のレベルを相当低いと思い込んでいませんか？

使用言語が英語なだけでなく、クリティカル・シンキングを使った深い思考法の必要な大学での勉強を、日本の大学全般より低いと思い込んでいませんか？

カナダの大学、アメリカのレベルの高い大学への入学には相当高い世界レベルの知的能力・英語能力・クリティカル・シンキング能力が必要です。

（カナダの大学のレベルには格差がありません。　大学そのもののレベルは世界でもよく知られる高レベルです。　アメリカにはピンからキリまでの差が激しいので、大学選びには注意が必須です。）

そのような大学に入学を許可されるだけの能力がもともとあるのなら、日本の大学入試では成果が出ているはずです。

日本の高校でもトップクラスの成績を取れるだけの能力がないと、「大学留学」で正式入学はおろか、卒業までこぎつけるのは不可能です。

また非英語圏からの留学生は、入学条件として相当高いレベルの英語能力を証明する必要があります。

例えばTOEFLiBTの場合、90程度が最低必要なスコアです。

もし日本の大学受験生でそこまでのTOEFLが取れるなら、センター試験の英語は満点は当たり前、各大学の入試でも多いに実力を発揮しているはずです。

そして、「卒業認定」はいただくものではないですよ。

自分が甚大な努力をし、元々の能力を高めながら必死で獲得するものです。

その「元々の能力」が絶対必要条件なのが「大学卒業留学」です。

今までサポートした日本からの留学生は、高校卒業時の成績優秀、センター英語試験も満点に近い点数、他の科目、特に数学の能力が高い、日本での入試でも有名国立、私立大学に合格しながら、留学を選んだケースも多々あります。

まずは、日本での自分の位置を知り、そこから向上するには自分に何が欠けているのかを吟味し、努力することですね。

自分の能力を知り、それを最大限にするにはどうすればいいのか、考えるいいチャンスだと思います。

鉄則：「日本の大学受験に失敗したから留学しよう」is one of the dumbest ideas I’ve ever heard.

注意：留学エージェントに行くと誰かれ構わずインチキ英語コースに送られますよ。　成績が悪かろうが、英語が出来なかろうが、お構いなしです。

特にアメリカのコミュニティ・カレッジから大学編入などという非現実なプランを勧められたら大いに疑って下さい。

そんなルートで最終的にアメリカの有名大学を卒業したケースは非常に稀ですからね。

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