大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「“everything” “all” “never” を使う人には気をつけて」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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“everything” “all” “never” を使う人には気をつけて

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クリティカルシンキング 2018-01-05 02:59

1月4日Washington Post より。

サンフランシスコの小学1年生のクラスで、先生がこんなクイズを出したそうです。

 

(Puzzle of the week)     

 

I am the beginning of everything, the end of everywhere. 

I'm the beginning of eternity, the end of time & space.         

 

WHAT AM I?

 

一生懸命考えた生徒たち、こわごわ手をあげました。

「“death” [死]です。。。。。」

 

先生仰天。

答えは「死」ではないのですが、正解より正解に聞こえてしまいました。

子どもながら、一生懸命考えたんですね。

 

みなさんはどう思いますか?

 

うちの生徒に聞いてみました。

「う〜〜〜ん、最初だけ見ると Big Bang みたいやけど、Big Bang started everything…..  everywhereって?」

 

the beginning of eternity (永遠の始まり)に至っては、嘘くさい宗教の神様の話かと?

 

正解は”e”です。

 

Sorry. 深く考えた方たちに申し訳ないような答えです。

小学1年生たちも「ん?」と言う顔で聞いていたそうです。

 

しかし、このクイズの中には大きな知恵が隠されています。

 

クリティカル・シンキングで考えた場合、まず”everything”などというものは存在が難しいですね。

「日本人はみんな髪が黒いです。」

その論理を覆すためには、たった1人「黒髪」でない日本人を見つけるだけですから。

「カナダの食べ物はみんなまずい」と言いたい留学生もたくさんいると思いますが、これもカナダのおいしい食べ物をひとつ証拠として見せるだけで、その論理は成り立たなくなります。

 

普通、英語のNative SpeakerでCritical Thinkerは ”everything” “every…..”を見逃しません。

科学的・論理的・客観的論理のない意見だとみなされ、本気にしてもらえません。

 

同じく “all” (全部)も危険な言葉です。

“every”と同様、たったひとつの当てはまらない例を上げれば論理を覆されます。

 

“never”(決して〜ない)を使った文章は「嘘をついてます」と最初から白状しているようなものです。

Japanese never learn critical thinking.

おかしいですね。

 

クリティカル・シンキングが存在しない日本社会でも、なぜか、自分なりの方法で高いレベルのCritical Thinkerに出会うことがあります。

素敵ですね〜。

仮にそんな人いるの?と思った場合でも、絶対日本にはCritical Thinker はいないと断言など出来ないですね。

それを “never”で表現した瞬間「客観的・論理的・科学的」認識のない感情的な人だと思われてしまいます。

 

日本からの留学生は、頻繁にこの罠に陥ります。

エッセイでの先生の評価が散々なのは、この要因も大きいです。

 

 

Big History を勉強中の生徒たちは、こう言います。

Big Bang は確かにすべての始まりです。

その前には「空間」も「時間」もなかったのですから。

 

そう、よく頑張って学んでますね。

でも、一番大切なことを忘れないで下さい。

Big Bang の仮説は、ほぼ正しいと思われていますが、今後研究方法が進化するに従って、もしかしてBig Bangの前には何かがあったと発見する日が来るかも知れません。

 

そしたら、Big Bangは「すべて」の始まりとはいえなくなります。

 

これがクリティカル・シンキングです。

新しい証拠が出て来ると、考えたプロセスの見直しをします。

また「なぜ?」から始まります。

 

クイズに出ている”everywhere” とは一体何のことでしょうね。

「定義」することが難しいです。

“eternity”とは?

そんなものが存在するのかな?

 

こうしてたくさん考えることで脳は成長して行きます。

今年も日本の若い脳が成長するお手伝いをしようと張り切っています。

 

あ、余談ですが、トランプのしゃべり(演説と呼ぶには余りにも低級)には”every” “all” “never”がいっぱい出てきますよ。

笑えるレベルで。

どれだけ信用出来ない人物かを毎日曝け出している、アメリカが選んだ「知恵遅れ」です。

 

日本の生徒たち、クリティカル・シンキングを学ぼう!

 

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