コラム一覧
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リストカット/自傷行為
「リストカット」かつては20代の女性が失恋後に行った印象がありましたが、最近は10代の男性・女性とも約10%の方が行っているといいます。しかし問題は、リストカットを行っている方のほとんどがその行為を「誰にも相談できていない」ということです。 「リストカット/自傷行為」とは 「リストカット」かつては20代の女性が失恋後に行った印象がありましたが、最近は10代の男性・女性とも約10%の方が行っている...(続きを読む)
「依存症」について
「依存症」といいますと、これまでは「アルコール」や「薬物」を連想されましたが、最近は様々な「依存症」が問題視されています。そこで「依存症」について改めてご説明しましょう。「依存症」とは「何か」に心を奪われ「わかっちゃいるけどやめられない」状態になることです(スーダラ節より)。人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物もさることながら、ギャンブル・インターネット、買物・窃盗、...(続きを読む)
「窃盗症 クレプトマニア Kleptomania」 とは
高校時代から必要でもないのに、お店に入ると商品をカバンに入れてしまいます。持って帰って後は使うことなく、部屋に置き放しです。先日、見つかり、警察署へ連れていかれました。自分でも悪いことだと分かっているのに止められません。どうしたらいいのでしょう。(36歳、女性)「窃盗症 Kleptomania クレプトマニア」とは、「抵抗困難な窃盗衝動」を特徴としています。その「不合理性(了解不能性)」と「反復性...(続きを読む)
「慢性疼痛」と「うつ病」について
「椎間板ヘルニア」に限らず、「疼痛」ことに「慢性疼痛」は高頻度で「うつ病」を併発します。「慢性疼痛」とは国際疼痛学会により「治療を要すると期待される時間の枠組みを越えて持続する痛み、あるいは進行性の非癌性疾患に関連する痛み」とされており、「慢性疼痛」の多くが外傷や疾病に起因する急性疼痛から移行した痛みですが、疼痛を誘発する刺激が持続的または断続的に存在するために生じる場合も含まれます。持続時間につ...(続きを読む)
「頸椎椎間板ヘルニア」と「うつ病」について
ネプチューン・名倉潤さん(50)が「2018年6月末に『頸椎板ヘルニア』の手術を行い、10日間の休養をいただきましたが復帰いたしましたが、その後、手術の経過は良好な一方で、手術の侵襲という普段の生活圏にはないストレスが要因でうつ病を発症し、一定期間の休養が必要という医師の診断により」休職することなったそうです。心よりお見舞い申し上げます。 当院へも「椎間板ヘルニア」による「慢性疼痛」にて「うつ病」...(続きを読む)
精神疾患の重症度
「精神疾患の重症度」はなかなか簡単には説明しがたいです。血液検査や画像所見で表わされるものではございませんから、診察した精神科医により診断も異なることがあります。これまで大事件を起こした犯人の精神鑑定も二転三転し、世間でも波紋を呼んできたわけです。それでも歴史的に世界中で一致した見解は概ねできております。 「鬱病」においては「軽症」「中等症」「重症」が下記のように定義されており、永らく変わること...(続きを読む)
「就労支援」とは
「就労移行支援」が全国で急速に展開されています。改めまして就労移行支援をご説明しましょう。これは「障害者総合支援法」において、障害者に対する職業訓練制度で、一般就労などを希望とされ、知識・能力の向上・実習・職場探しなどを通じ、適性に合った職場への就労が見込まれる65歳未満の者を対象とします。利用者は企業などへの就労を希望・技術を習得とし、在宅で就労・起業を希望される障害者などです。その趣旨により...(続きを読む)
「セルフリワーク」とは
「リワーク(Return to Work 職場復帰)」は、休職後、規則正しい生活を送ることができ、復職可能かと思われるレベルまで回復した時に行う最後の仕上げです。但し、本人は復職可能と思っていても、職場が求めるレベルには乖離があるものです。これを「復職準備性」と定義しています。(クリックすると拡大します)「リワークプログラム」は具体的に、主に毎朝の通勤練習、以前の職務に準じた職業訓練、うつ病を予防...(続きを読む)
「季節性感情障害」とは
反復性うつ病で、特定の季節に規則的に再発を繰り返えします。特に、秋から冬にかけ、日照時間が短くなると、脳内のセロトニンやメラトニンの分泌が異常を来たすことから、発病すると考えられています。 主症状として、気力減退、過眠・過食(炭水化物の過剰摂取)が認められています。すなわち「非定型うつ病」に病態が相似しています。さらに高緯度地方(北国や雪国など)の若年女性に多く、春夏は軽躁状態を呈することから、...(続きを読む)
患者さんと医師との関係とは
私はあまり異動せず、地域に密着し、患者さんを10年20年、切れ目なく、診療させていただきました。その結果、まだ文献に載っていない多くのことを学ばさせていただけました。これはいわゆる「エビデンス Evidence」と呼べませんが、「エクスペリエンス Experience」として、試行錯誤を経ながら、一定の患者さんのお役立ちになっているようです。 もちろん、難治性や私の診療方針に納得せ...(続きを読む)
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