荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「社債金利も過去最低へ!」
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こんにちは!
さて、2015年度の国内企業が発行する
「社債の発行条件」をまとめたところ、
平均利率“0.5%”と過去最低を更新したとのことです。
逆に償還までの期間は、
平均11年8か月と過去最長になりました。
ちなみに、2014年度は、
社債発行時の利率は平均0.83%、
償還までの期間は7年4か月でした。
この一年間で、平均利率は約0.3%低下し、
期間は4年以上長くなったことになります。
長い期間お金を借りても、
安い金利で借りられるということです。
日銀の金利引き下げの影響が、
社債市場にも表れてきたといえるでしょう。
金利負担が減少したため、通常は、
社債の発行額は上昇すると考えたいところですが、
実は2015年度の社債発行額は、約6兆9400億円と、
前年から2割も減少し、9年ぶりの低水準となっています。
大手企業の内部留保も今までになく潤沢にある中、
資金需要が伸び悩んでいるのが現状のようです。
政府や日銀の思惑通りには、なかなか進みませんが、
需要がないところにお金をかけるわけにもいきません。
「需要の創造」
これは私が経営コンサルタントになった時に、
企業の役割として教えられた言葉です。
民間企業のアイデア、知恵、そして創造力で、
日本経済を活力あるものにしたいものです。
それでは、今週も、穏やかな週末をお過ごしください!
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