荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「7月の貿易収支 1兆円の赤字!」
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こんにちは!
今日は、二十四節気では「処暑」で、暑さが峠を越えて後退し始める頃といわれています。が、まだまだ暑さは、全開モード。
もうひと踏ん張り、頑張りましょう!
さて、財務省の発表によれば、7月の貿易収支の赤字は、“1兆239億円”となり、前年同月比で、何と93.7%の増加となりました。
これで、貿易赤字は、13か月連続です。
猛暑の影響で、原油や液化天然ガスの輸入額が膨らんだと共に、為替が昨年に比べ2割以上「円安」となっているのが、最大の要因です。
輸入額は6兆9859億円で19.6%増加しました。
それに対し、輸出も米国や中東向けの自動車などが伸びたため、12.2%増の5兆9620億円となりました。
ただ、外貨建て取引の比率が、輸入が8割に対して、輸出が6割のため、為替が「円安」になると、その分、輸入額が膨らむ傾向があります。
今後のエネルギーの需給関係と、為替の先行きを考えると、貿易赤字は“慢性化”することとなりそうです。
そうなると、あとは企業や個人が、国外で所得収支を稼いで、経常収支を「黒字」にしていくしかありません。
財政収支(税収)問題も、社会保障問題も含め、日本国を維持していく“姿”を、国民が一体となって、しっかりイメージしていくことが、これからは大切であると言えるでしょう。
では、今週も穏やかな週末となりますように!
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