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ウイルス感染によるリンパ節腫脹?免疫力向上の工夫を
風邪などの際に喉にしこりが出現するとすれば、頻度的にはリンパ節が腫脹することが最も考えられます。特殊な原因としてリンパ腫などの腫瘍性疾患の可能性もありますが、風邪を引いた時に忽然と出現することは稀で、この場合はあまり考えなくともよいでしょう。
リンパ節というものは人体の免疫システムにとって重要な役割りを果たします。細菌やウイルスなどの病原体に感染した際に、それが全身に拡大することを防ぐためにリンパ球が集結し、付近のリンパ節は増大します。喉や歯肉などの炎症の際に頸部や耳の下のリンパ節が大きくなるのはそのためです。
リンパ節の腫脹は通常、原因となっている炎症が沈静化すれば自然と退縮します。逆にいうとリンパ節が腫れたままの場合には、原因の感染症がまだ充分に治っていないことを示唆します。
血液検査で免疫力が低下しているというのは、白血球数やリンパ球数が減少していることではないかと思われます。リンパ球は免疫を司る重要な細胞で、その著しい減少によって感染症に罹りやすくなったり治りにくくなります。
風邪も含むウイルス感染によって一時的にリンパ球数が減少するのはよくある事で、あまり気にする必要はないと思います。大抵は軽度の減少に留まり、大事には至りません。ただ薬物の副作用や特殊なウイルス感染などにより、大幅に減少した際には注意が必要です。
このような感染症に罹った際には、免疫力を向上させることが大切です。体を冷やすこと避け、充分に休養し、水をたっぷりと飲み、ビタミンやミネラルを補給することが、免疫力を向上させ早く回復させる上で重要な要素です。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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