対象:独立開業
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はじめまして、これから経営者となるものです。
会社を始めるにあたり、トップとして経営指標などを読む能力や財務諸表の分析力などが求められると言われています。 小さな会社とは言え、人を雇い組織として事業を営んでいくうえで、そうしたスキルはやはり必要でしょうか? 自身数字を管理するような仕事に就いたことがないもので、決して数字に自身があるわけではありません。 そのあたりの経営数値を読むポイントなどアドバイスをいただければ幸いです。 よろしくお願いします。
あべっちさん ( 東京都 / 男性 / 44歳 )
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後藤 義弘
社会保険労務士
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数字とのコミュニケーション能力
あべっちさん、はじめまして。 後藤がお答えします、どうぞよろしくお願いします。
事業の規模・業態・ポリシーなどで視点が違ってくる場合もあると思いますが、少なくとも会社トップとしてマクロ的に経営指標を分析できる基礎的なスキルは持っておかれたほうがよいでしょう。 ただ経営指標といっても難しく考える必要はありません。 よい意味で「アバウト」でよいのです。 必ずしも高度な分析能力は必要ありません。 (もちろんできればそれに越したことはないですが) ましてや会社トップである あべっちさん が細かい数字を追っかけたり特殊な経営分析をする必要もないと思います。 大切なのは常に会社の健康状態を把握する、そして健康不良を確認すればすぐに手を打つことです。 それを知らせてくれるのが「数字」なのです。 まずは少なくとも会社の「血液」部分にあたるキャッシュの流れに影響を与える要素
・ 売上
・ 経費
・ 損益
・ 在庫増減
のあるべき理想型(例えば「予算」)を総額で頭にインプットしておきましょう。 そして実績とのズレを「認識」しその中身を「解析」しそしてその「修正」を図っていきます。
例えば、ある月の売上目標が100万円で、実績は80万円であったとしましょう。 結果20万円不足しました。 「今月はがんばって不足分をとりかえしましょう!」では足りませんよね。 トップとしてその要因について分析する積極性が必要です。 例えば未達20万円の差の中身をのぞいてみると
(1) 売価ダウン
(2) 販売数量ダウン
(3) 為替変動 (輸出業務がある場合)
主にこの3つが考えられるでしょう。そして減少の主要因はどれか、あるいは複合的に発生したものか、市場・コンペティターの動向などを把握し、売上−売上損益ラインについては「営業」部門に責任を持たせるべくトップとしてその対策と社員へのメッセージ発信が必要です。
補足
コスト面についてはどうでしょう?
例えば、一つコスト100円の商品が120円かかってしまいました。
(1) 購入原料価格アップ
(2) プロセス上のロス
(3) 操業度ダウン
例えば(1)であれば安価品購入ソースの検討、(2)であればプロセス改良・見直しというように、今度は製造や開発部門への差損を認識させ、その解消とコストダウンを図るためのフィードバックが必要です。
経営とはこうした売りとコスト両面からのごくあたりまえの作業の連続と言えるものかもしれません。
可能であれば税理士さんなどに「予算」と「実績」が対比できるような簡単なシステムを整備してもらうことをお勧めします。
このように事業運営上「数字」は多くを物語ります。 トップとしてそこから何をくみ取るか? どんなメッセージを社員に発信するか?
''数字とのコミュニケーション能力''
経営者に求められる資質のひとつと言えるでしょう。
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