対象:一般歯科・歯の治療
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10年程前に、知らない間に虫歯になっていた犬歯が、食事中裏側が欠けてしまい、知り合いの歯科医に外側(無傷で残ったため)を自分の歯のまま残し、裏側は成形してもらいましたが、昨年あたりから、歯を磨いたりした時やすったりすると、その歯の歯茎や隣り合っている歯の間から出血するようになってしまいました。また、その歯の付け根の歯茎の奥のほうに本当に軽い違和感や鈍痛をかんじることもあります。痛みはあまり気になりませんが、出血が気になります。歯茎が腫れている感じはありません。
そう言った症状は、よくあることでしょうか?
抜いて、根本治療したほうがいいのでしょうか?
最初の治療の際、神経は殺したと歯科医の先生おっしゃっていました。
sueさん ( 千葉県 / 女性 / 48歳 )
回答:4件
sueさんへ
こんにちは、sueさん。
まず、歯の神経を取ったら「冠」を被せるのが基本です。そうしないと、折れたり、欠けたりします。治療が終了してから、かなりの期間が経っているので、神経を取った部分の見直しも必要かもしれません。
また、欠けた部分を詰めたそうですが、歯肉の深い所まで詰め物が入っていると、「炎症」を起こします。これが違和感となっているのでしょう。
いきなり、「抜く」とは限らないので、よく担当の先生と相談してください。
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sueさん。はじめまして
こんにちは。
犬歯は、上下とも個人差はありますが、およそ9〜11歳(萌出標準年齢)でお口の中に出てきます。約3年ほどで、歯の根がのびて完成となります。犬歯は噛み合わせに重要な場所でもありますね。
今回のケースは38歳のときに虫歯で神経を処置され、その10年後に歯の裏側の出血、
歯根の奥の違和感、鈍痛を感じられたとのこと。臨床的にはよくあることですね。今の段階で抜歯する必要はないかと思います。ただし要診査かと考えます。
現在、歯の中の神経は除去されていても、歯を支えている歯根膜、および歯槽骨、歯肉、などには神経があるわけですから、違和感や鈍痛を感じてもなんら不思議ではないということです。
炎症の5徴候は、発赤、腫脹、疼痛、熱感、機能障害、ですから歯茎に腫れた感じはないとのことであれば、部位的に、歯肉縁下や歯根膜の炎症、根先部の病変、歯牙の破折、などが考えられますね。
自分では、歯茎の中の部分や、根先部は見えませんから、ホームドクターによる定期健診、そして担当の歯科衛生士さんのクリーニング等のメインテナンスは大切ですね。
みなさん、自分のお口の中でもメインテナンスしにくい部位が必ずあることと思います。もちろんわれわれ歯科医療従事者でも同じくありますので、神経質になることはありませんが、ご自分のお口の中の欠点を知ることが大事ですね。
中高年になると身体と共に、お口の中の環境も変わることは理解しておいてくださいね。
詳しい治療法とそのメリット、デメリットの説明を受けてくださいね。
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山内 浩司
歯科医師
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お口の中での10年経過
お口は物を噛んだり、息をしたり、おしゃべりしたり、、、いつも大活躍なんです。人工的な詰め物にとってもたいへん過酷な条件なんです。その中で10年が経過し、少し違和感が出てきたのですね。
下手な絵にしてみたのですが、sueさまの犬歯は以前虫歯で裏側が歯茎の下まで欠けてしまったのかもしれません。歯茎の下で接着された人工物が劣化して変質してしまったり、接着部自体が剥がれかけたりしているとコンタミネーション(汚染)が起こります。ただでさえ歯茎の中まで歯ブラシすることは難しいですもんね。ここに歯周病菌などが出現している可能性が考えられます。
治療の可能性としましては、歯茎の内側(歯周ポケット内)を診査していただき、このままで保存が出来るのか判断していただき、さもなくば、人工物を撤去した上で保存の可能性を判断していただくとよろしいと考えます。
状況からしまして抜歯はおそらくないと思いますが、再び被せ物を作成する時には、歯の質のかけている部分全周(デンティンフェルール)を最低1ミリ歯茎より上に出さなければいけません。今後の予防管理や、力学的に必須の条件だからです。その場合には、クラウンレングスニングという歯周外科処置や、エクストルージョンという小矯正治療、あるいは歯牙再植治療が伴います。
犬歯は見た目だけでなく、噛み合わせの鍵になる大切な歯です。是非、良いかたちで保存し、予防管理して行って頂きたいです。
エクストルージョン、クラウンレングスニング、歯牙再植などの症例も載せています。『歯医者ブログ』
<<http://blog.livedoor.jp/kotoichi1963/
晝間 康明
歯科医師
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歯周病かもしれませんので歯のメインテナンスを!
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
質問の文面からすると,犬歯の裏側を修復した部位が歯周病を発症していると思われます
歯周病とは,歯と歯肉の間で細菌が増殖し毒を出すことで歯肉や歯を支える歯槽骨を吸収する病気です.
歯周病の初期症状は,歯肉に痛みはないものの赤く腫れ,歯ブラシが当たるとジワーッと出血してきます.
そして,30代以降の方の80%に初期から中等度の歯周病を認めます.
歯周病を長く放置すると歯を支える歯槽骨が吸収してしまい,元通りにする事は出来ません.
歯周病の原因は細菌による感染ですので,細菌を除去する事で歯周病の症状は改善されます.しかし,細菌を除去するためには細菌の溜まりやすい修復物の形態を修正したり,歯科医院で専用の機械により清掃しなくてはなりません.もし,喫煙や不規則な食生活,全身疾患があればさらに慎重な対応が必要となります
また,歯周病の原因となる細菌は,細菌の量を少なくし歯周病を発症しないレベルにまで減少させる事が出来るものの,歯の磨き方が悪いとすぐに細菌の量が増え再発してしまう病気です.
そして加齢とともに免疫力(細菌と戦う生体の持つ防御力)も減少していくために,より慎重な対応が必要となる疾患です.
ですから,歯科医院に行って
sueさん「歯周病を治して下さい!」
歯科医院「ハイ,治りました!」
と言うわけにはいかず
歯科医院「まずは歯周病の進行している箇所や状態をきちんと検査しましょう.そして,毎日の歯の磨き方をチェックし,定期的な歯科医院でのメインテナンスが必要ですね」
と言う対応が必要であると思われます.
日本人が歯を失う2大原因の1つが歯周病です.ぜひ,予防重視の歯科医院を見つけてお話を聞いてみて下さい.
不安がスッキリ解消すると思いますよ!
(現在のポイント:-pt)
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