対象:住宅設計・構造
天窓をつけるかどうかで悩んでいます。
3階建てで2階がLDKになる予定です。東向きの家で間口が2間半奥行きが13000程の東西に細長い家で、北は70センチ程の間隔をあけ同じような家が建つ予定で明るさは望めません。南は現在畑ですが将来何らかの建物が建つ可能性があります。東側にはベランダを設け吐き出し窓にする予定です。
将来南に建物が建っても2階のLDKが暗くならないように天窓をとろうと思っていますが、南側の天窓は雨漏りの問題や暑さが厳しいと知り悩んでいます。
現段階では2階の南側中ほどの天井部分に800×2700の天窓をとるプランで、その場合3階は天窓分凹んだ形になるそうです。
天窓の位置を変更したり、天窓以外の明り取りでLDKを明るくする方法はありますか?
クゥーさん ( 大阪府 / 女性 / 41歳 )
回答:6件
天窓に関して
文面拝見しました。
天窓に対する不安な気持ちが伝わってきます。
確かに悩みどころでしょう。
ただ、私もこれまで天窓をつけて設計してきましたが、電動型の暗幕ブラインドがついたタイプですと、夏の直射日光などはさえぎる事は十分可能でしょう。
私の自邸も、トップライトを採用しています。
良かったら写真をご覧ください。
敷地形状もとても似ていて、東向きの土地で南側には家が建っています。
まどのとり方や、トップライト(当社の場合はサイズ的に1m角くらいまでのものを使用)を工夫すると十分明かりは取れると思いますよ。
逆に窓をとりすぎて、暑くなったり、寒くなったりしないような配慮も大切になるので、設計の方と話し合ってみてください。
八納啓造 拝
評価・お礼
クゥーさん
天窓のことを調べるうちに、南面に天窓をつけるのがとても不安で…。
早速回答いただき感謝します。
天窓は諦めようと思っていましたが、設計士の方とよく相談したいと思います。
少しでも明るい家になるよう積極的に考えていきたいと思います。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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一定の光度を効率よく取り込む
他の先生方が仰るとおり、トップライトは通常の窓より採光補正係数を3倍にできるほど有効ですが、''窓廻りの防水処理やガラス清掃のメンテなどで悩まれる方は多いです。''
そこでLDKの窓面積を出来るだけ大きくし、''内装色を明るめにする''のも一つだと思います。
最近のフローリングの流行はダーク色(こげ茶や黒)など重厚感ある色彩を好まれる方が多いのですが、ニュートラルより明るめの床の色を選択されるのも室内光の反射の意味では効果があります。
また、カーテンや家具も明るめの色を選択されると部屋全体が広く感じられますので、インテリアショップなどで色彩を体感されてはいかがでしょうか。
ご参考まで
やすらぎ介護福祉設計 斎藤
評価・お礼
クゥーさん
回答いただきありがとうございます。
床の色やクロスで広さや明るさが違って見えるのですね。私も実際モデルハウスなどで感じたことがあります。
参考になりました。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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森岡 篤
建築家
-
建築規制を調査
クゥーさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します
将来、隣地に建物が建つことを想定しておく事は、重要なことですね。
高い所から光を取り入れる方法に、天窓(トップライト)と、ハイサイドライトがあります。
ハイサイドでは、高い位置に設置した窓から採光を採ります。
天窓は、窓からの採光が不足する場合に使いますが、窓のない部屋に付ける天窓は、建築的に静寂でとても魅力的な空間となります。(窓を併用すると効果薄)
一方、太陽は夏高度が高くなり、真上から当たるので、夏の暑さは強烈です(特に南側設置)。
対策としてブラインドを付けるのですが、閉めると暗くなってしまい、採光の効果が薄れます。
南面のハイサイドは、太陽の高さから、冬太陽光をたくさん取り入れ、夏減らすことができます。
又ブラインドで光を調整し、暑さを遮っても明るさを保つことができます。
つまり、ハイサイドの方が、太陽光をコントロールし易いのです。
敷地の北側斜線、高度地区はどのような規制がかかっているでしょう。
東京では住居系の高度地区は5mから規制がかかるのですが、高度地区は自治体により異なるのでわかりません。
将来もし南側に目一杯建てられたとき、3階外壁に日照が可能なら、2〜3階南面に吹き抜けをつくり、3階南外壁に大きな窓、つまりハイサイドを設置し、通風も確保する方が良いのではないかと考えます。
LDK吹き抜けのハイサイドも、建築的にとても魅力的だと思います。
参考にして頂ければ幸です。
評価・お礼
クゥーさん
早速回答いただきありがとうございます。
2階天井部分に天窓をつけるのではなく、3階屋根に天窓をつけ、2階3階を吹き抜けにする案も出ています。
ハイサイドライトを使う方法もあるんですね。
設計士の方と相談したいと思います。
志田 茂
建築家
5
明るさ=南の窓 ではありません
志田茂建築設計事務所 志田と申します。
南から光が入らないと暗い
と多くの方は思われていますが、、、
明るいか暗いかは、南に窓があるかどうか、とは別の問題です。
効果的な位置に窓があれば、明るく なります。
写真は、南北に隣の家がせまっているので、東と西にしか窓がない家です。
写真は、その家の3階です。西方向を写しています。
左奥の小さな窓とロフト部分に大きな窓により、暗さを感じません。
部屋の隅は、突き当りになる部分に窓があると効果的です。
天窓は、一番効果的です。それほど大きくなくても、かなり明るくなります。
ただし、夏の直射光を遮れるよう、ブラインドを取り付けたほうがいいと思います。
++++
参考Q&A
採光について
中庭について
評価・お礼
クゥーさん
早速お返事いただきありがとうございます。
天窓につけるブラインドなども調べてみたいと思います。
窓の位置も設計士の方と相談していきたいと思います。
横山 彰人
建築家
-
天窓 の効用は明るさばかりかりではありません
ご質問のような敷地に建つ家であれば、私は迷うことなく天窓を取り入れるでしょう。
天窓に使われるガラスは、熱線吸収、二重ガラスなどいろいろありますし、ブラインドや布製などでもかなりの部分で夏の暑さをコントロールできるはずです。
優先順位はリビングルームに、一年中太陽の光が入る状態を確保する事でしょう。
天窓 (トップライト) は明るさばかりではなく、工夫によって空間に拡がりと豊かさを与えてくれます。 敷地の両側に家が建つなら、なおさら必要だと思います。
2階のリビングへ光が入っても、1階の部屋への光はどうでしょうか。
新築工事なのですから、1階の部屋へも光を入れることを、あきらめないでほしいものです。
どんな「間取り」なのか分かりませんが、天窓、ルーフバルコニー、吹き抜け、中庭、ライトコート、などを検討しながら、1階にも光が入りかつ、潤いや豊かさを感じられるように工夫できるのではないでしょうか。
分からないところがあれば、事務所にご連絡ください。 横山彰人
評価・お礼
クゥーさん
ズバリとした回答を頂きありがとうございます。
明るいリビングを目指していろいろ勉強したいと思います。
宮原 謙治
工務店
2
天窓にこだわらない工夫
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
東向きの敷地で、家の間口が4.5メートル・・・二階がLDK
Q:天窓の位置を変更したり、天窓以外の明り取りでLDKを明るくする方法はありますか?
A:ご質問のような計画をする場合、まず東南の角探しから始めます。
この建物に東南の角となるような箇所を二箇所は欲しいですね。
道路側の建物間口を、3.6メートルにして、奥に入ったところで4.5メートルの間口に
すれば、東南の角は二箇所出来ます。この部分の欠けが、夏は風だまり、冬は陽だまりです。
窓は自然の恩恵の取り入れ口ですから、明かりだけでなく、風も取り入れる工夫が必要です。
天窓にこだわらなくても、できる方法はありますから、頑張ってください。
■画像は、北側道路、建物間口4メートル二階部分LDKの実例です。
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