離人症についてお伺いします

79さま カウンセラーの堀江と申します。
田口ランディさんの小説に「コンセント」という作品があるのですが、まさにコンセントが抜けてしまったような状態になる女性主人公が、不思議な体験をして行くストーリーで、79さんの話をお聞きすると、その主人公を思いだしました。
小学生の時から、そのような症状を自覚なされていたのですね。

症状に関して
先天的な場合と後天的な理由によるものとが考えられるかと思います。
先天的な場合とは、例えば他人に対する興味が薄く、基本的に受動的な関係。恋愛感情に至っては理解さえできない、などの状態はアスペルガー症候群と呼ばれる発達障害（専門的には広汎性自閉症スペクトラムという脳の機能が個性的で、そう言う風にできている状態）の可能性が疑われる様に思われます。
人により症状の範囲が広いので、軽症で、少しその傾向があると言う程度なのかも知れません。

後天的な要因としては、幼い時からの家庭環境などに問題があり、そのストレスなどから逃れるために、感情を感じることを抑圧してしまうことで、自分を防御するあまり、心をと閉ざしてしまわれているような事が考えられます。

思考的結論は普通だけどそれに至るまでの過程が異常との指摘をご友人からされたようですが、どのような思考過程をなさるのか興味深い所です。

離人症という症状自体、私の経験的にも
現在の環境が過酷すぎて、ウツ状態が高じて現実逃避になったり、理想とする自分と現実の自分の状況にギャップがありすぎて「今の自分は、本当の自分ではない」という気持ちから離人的に自分の感情を乖離してしまうことが要因としてあるようです。

社会人1年目ということもあり、大きな精神的な負担から、特にそうした症状が強まっているのかも知れません。
でも、ご自分の感情も乖離していて、「ストレスで辛い」とか「仕事いやだなぁ」というような生々しい自分の感情も感じにくくなっているのかも知れません。
例えて言えば、低温やけどのように、実際には熱いものに触っているのだから「熱い！」と思ってすぐに患部を離して冷やせばよいものを、感覚が鈍っているために熱いことに気付かず、そのままにしていて、後で大やけどになってしまうような危険が考えられます。
一度、カウンセリングか精神科・心療内科など専門家に相談される事をお勧めいたします。

ところで「79」とは何を意味する数字なのでしょう？
79さまが少しでも興味がある事から、ご自分の感情を深く広げて行くような訓練が必要かなと感じました。

どうぞご自愛なさって下さい。