対象:税務・確定申告
個人経営の理容師してます。確定申告についてなんですが、
開業して5年毎年、白色申告してきました。小さな細々とした仕事なんで
年商300位、経費を差し引いて年収120万位です。所得税も4万位。
店舗付き借家で一人で
経営しています。独身ですので・・・従業員もいません。
そこで先日友人に、税理士紹介するけど、どお?と言われ、収入も少ないし
白は申告も簡単だから別に必要無いといいました。でもこの規模の商売で
税理士を雇い、青色申告にすべきでしょうか?税制面で有利でしょうけど
報酬の方が高くついたりしないでしょうか?どこまで頼るかにもよるでしょうけど。
この状況で白から青にするメリット・デメリットなどありましたらお願いします。
トシさん ( 宮城県 / 男性 / 30歳 )
回答:5件
ぜひ挑戦してください!
こんにちは。
川上 暁生です。
青色申告と白色申告。
どっちにしようか、悩みどころだと思います。
事業・ビジネスをきちんとやりたい、大きくしていきたい、節税したいというのであれば、青色申告が有効だと思いますし、自分で青色申告は難しいのではないか。人に頼むと余計お金がかかる。白色でも十分ではないか、と思えば白色でもいいと思います。
どちらの青と白の特徴の整理をすることで、そのジャッジが自然にできるようになるのではないかと思います。
All About に参考になる記事がありますので、そちらをご覧ください。
「青色申告」と「白色申告」の違いとは?
http://allabout.co.jp/career/freelance/closeup/CU20051030A/
私自身は、税理士さんに依頼せずに自分自身で青色申告しています。税務署や地域センターなどでは、無料での税務相談が行われているので、そこで青色申告の書き方や記帳の方法などを教えてもらいました。小規模であれば、十分ご自身で青色申告は可能です。例え記入ミスや間違いをして申告してしまっても、罰則や怒られることはまずありません。税務署の担当者から電話がかかってきて丁寧に間違いを教えてくれれ、修正できます。
税理士さんに依頼する”方法”も検討してください。まず、自分自身で青色申告するよりも節税効果は出るはずです。その分で税理士さんの報酬を支払うこともできます。また、税理士さんに依頼する範囲を限定することもできます。フルコースでは、毎月の領収書を全て渡して記帳からお願いするコースだと思いますが、記帳までは自分自身で行って決算月末の申告だけを税理士さんに依頼するなど、柔軟に予算と状況に応じて対応してくれるはずです。
挑戦を期待しています!!
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ずっと今の経営規模のままでいいんですか?
青色申告は、最高65万円の所得控除が受けられるなどのメリットがありますが、そのためには、正規の簿記といって、複式簿記による帳簿を作成し、損益計算書と貸借対照表を、申告書とともに提出しなければなりません。
今の所得税が4万円ぐらいですか。
それなら、節税メリットに比べ記帳や決算にかかる時間コストのほうが、大きいかもしれません。
私がお聞きしたいのは、トシさんが、ずっと今の経営規模のままでいいんですか?ということです。
青色申告をしたい場合、その年の3月15日までに、申請しなければなりません。
今から申請しても、今年の分は無理なのです。
来年、2008年分からということになります。
来年は今年より、売上を上げたい、もっと儲けたい。
将来は、もっと収入を得て結婚もしたい。
お店を改装したり、移転拡張したい。
従業員を雇いたい。
そうはお考えになりませんか?
だったら、ぜひとも青色申告にすべきです。
個人経営の理容師業であれば、多種類大量の在庫棚卸しをする必要もなく、手形や掛け売りはなく現金売上だけなので、記帳はさほど複雑ではありません。
他の専門家もアドバイスされていますが、勉強すれば、ご自分ですることはできると思います。
仕訳さえできれば、パソコンソフトで決算書まで作成することができますし、毎年申告時期になると税務署で無料相談をしてくれます。
また、商工会議所の指導員に、記帳指導に来てもらうのもいいですね。
商工会議所の会費(年間1万円位)は要りますが、指導は無料です。
経営戦略・営業戦略の専門家であり、がんばる小さな会社を応援したいと願っている私としては、トシさんにはぜひ、売上アップを視野に入れて、青色申告にチャレンジしていただきたいと思っています。
がんばってください!
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「着眼大局 着手小局」では如何でしょう?
トシさん
はじめまして。ご質問への回答が大変遅くなりました。
他の専門家の皆様がすでに多数の有効なご回答をされているため、
私に何が伝えられるか?と考えましたが、少しお話をさせていただけたらと思います。
結論から申し上げますと、今は「如何に売上を上げて、安定した経営状態を創り出すか。」
「どのようなサービスを提供すればもっとお客様に支持されるか」ということに専念されるべきだと考えます。
そのためにまずは、これから先の経営計画(事業計画)を、立ててみられてはいかがでしょうか。
何年先に店舗をいくつ持って、いくらの年商規模に成長させて、何人の従業員を雇い入れて、店舗改装や新しい機材導入をいつ行うか・・・などを具体的にイメージしてみるということです。
どれくらいの売上原価や経費をかける必要があるかは、現在のご経営状況である程度は予測もつくのではないかと考えますので、
そこまでイメージするのです。
そしてそのイメージを実際に目に見えるように紙などに落としてみてください。
そこに「青色申告にする時期」「税理士を雇う時期」を、「ご自身で決めて」書き込んでみてください。
大きいところに目を付けて、だんだんブレイクダウンをし、手を付けるところは小さなところから、という経営を心掛けられることをお勧めしたいと思います。
「着眼大局 着手小局」です。
青色申告、税理士については、次に回答させていただきます。
トシさんのご成功を、心より祈念しております!!
補足
何度も失礼します。
<青色申告について>
経営者は数値に強くあるべきだという観点から、きっちりと自社の「財政状態」と「経営成績」を把握できる
ようにしておく必要があります。
特に理容業ですと、理容機器などの資産管理も必要になってきます。
売上を上げていくためにも数値に強くなることは必須条件です。
青色申告をすることで、それが可能になる素地ができます。
しかし、ご存じの通り白色申告に比べて作成する書類が多く、複式簿記の知識も必要になります。
その知識修得のため、書類作成のための時間をどれだけ確保できるかがポイントになると思います。
<税理士を雇うことについて>
現在の規模(年商)では税理士を雇い入れることは困難ではないかと考えます。
現在税理士法の改正により顧問料の額は自由化されて
いるのですが、月次で3〜5万円はかかります(もちろん会計事務所の規模や企業の規模、どこまでお願いするかによって
違いはあります)。
その他に決算料として最低15〜20万円はかかります。
年間51〜80万円がかかる計算です。
現在の年商規模では、節税する段階ではないとも言えます。
「利益が多く出るからこそ節税をして納税額を低減させる」のですから。
また、「税理士にお願いすれば、経営指導までしてもらえる。」と思われている経営者の方もおられますが、注意が必要です。
基本的に税理士は「税務に関する専門家・税法に長けた法律家」であり、「経営の専門家ではない」ということです(もちろん
力のある税理士の先生も多くおられるので、通常の会計指導を発展させた経営分析や指導をされて、企業成長を実現されている例も
多数あります。)。
あくまで経営は経営者の仕事です。
トシさんのご成功を、心より祈念しております!!
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ウジ トモコ
アートディレクター
-
青色申告会という選択もありますよ
トシさん
こんにちわ。ウジトモコです。
そうですね。税理士さんを雇うとなると、費用面で最初はちょっと・・・尻込みしてしまうかもしれません。
でも、将来的なことを考えて、やはり、青色申告にしておいた方が良いと思います。
ご自身の経営の数字を強く意識する機会になりますし、税務上のメリットもたくさんあります。
たとえば、ご結婚される時にマンション購入ローンを組みたいとか、そういったときの審査にも青色申告にしておいた方がたぶん有利です。
私自身も、開業したての時に、振替伝票のつけ方や減価償却などいろいろと青色申告会で勉強させてもらいました。
税理士さんを雇われるのは、収入が増えてからでも良いのでは?
それまでは、青色申告会という手もありますし、パソコン会計を使うとか、公共機関の相談センターなども「青色に変えたい」というご相談であれば、かなり親切に教えてくれるはずです。
青色申告、私はお奨めします。
オールアバウトの優秀な会計士さんや税理士さんにも、是非、相談してみてください。
田邉 康雄
経営コンサルタント
-
現在の事業規模ならば白色継続の方が得策です。
トシ様
本件は、税理士の業務範囲の御質問です。
―― 私は有限会社田辺コンサルタント・グループをもっていますが、その他に「個人事業主」でもあります。これを税理士に経理を依頼している経験者として回答します。
―― 結論を先に言います。
現在の事業規模であれば白色申告のままで支障ないと思います。
青色申告にする際のメリットは、65万円の「''青色申告特別控除''」が得られることです。デメリットは正規の簿記(複式)を採用しなければならず、個人では困難であることです。
「経費を差し引いて年収120万円位」
という意味がよく理解できませんが、「所得税4万円」という御表現から逆算して所得は、40万円だと思います。
すなわち売上高300万円から、御自身事業主の給料賃金120万円を含む経費を差し引いた所得が40万円だと思います。
40万円の所得から青色申告特別控除65万円を差し引くとマイナスになってしまいます。したがって所得税はゼロです。これで年間4万円の節税が達成されました。
―― 一方、税理士に依頼する場合の報酬ですが、月3〜5万円プラス税務署への決算申告代3〜5万円が相場です。安い3万円をとっても年間39万円です。
―― 結論をもう一度
年間4万円の節税を達成するために39万円を税理士さんに支払うことになります。
―― アイデア提供
現状のまま、節税を図りたいとお考えでしたら、中小企業総合事業団の「小規模企業共済」に加入されることをお勧めします。これを紹介することが私、''中小企業診断士''の仕事です。
所得が私の推定通り40万円であるならば、毎月3万円掛けると年間36万円になります。この掛け金の全額が所得控除になります。すなわち所得は40万円から4万円に減少し、その分だけ節税になります。
以上は私が「藤間公認会計士税理士事務所」に経理を依頼している過程で得た知識です。正しくは税理士に確認してください。
(現在のポイント:-pt)
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