注文住宅の工期遅れと、その弊害について

一年前に、区画整理の建て替えに伴い、大手ハウスメーカーに店舗併用型住宅を依頼しました。当初の完成予定の時期が、ちょうど賃貸住まいをしていた長男夫婦の契約更新時期と同じ事もあり、この機会に店舗の近くに持っていたマンションをリフォームして長男夫婦も移住することになりました。
先のハウスメーカーにリフォームもお願いすると予算的に高くなってしまうとのことで、担当営業者がマンションの図面（before）を預かって、店舗完成の日程に合わせて工務店を紹介してもらうことになりました。
ほどなくマンションのリフォーム案の間取り図を用意して下さり、予算にも見合いそうなお話でしたので、ひとまず店舗併用住宅の進行にとりかかり、合間にマンションのリフォームを進めて長男夫婦が移住を済ませたら、店舗の移転を手伝ってもらえるので最適な予定であると安心しておりましたが、その後、担当営業者は工務店をなかなか紹介してくれません。店舗設計の打ち合わせの度に、マンションリフォームの日程は大丈夫という返答を信用して待っていたのですが、結局紹介してくれてから工務店と打ち合わせてみると、予算は到底足りず、希望の日程にも間に合わないとのことでした。そこから長男夫婦は自分たちで各社の見積もりを取り寄せ比較検討を重ねておりますが、そうこうするうちに店舗の完成が迫る頃、図面と現場との食い違いがいくつか発生し、その修正の為に引き渡しが２０日以上遅れることになってしまいました。店舗の移転には長男夫婦の助力が必要なので、店舗移転と新装開店行事を先に済ませてからマンションのリフォームを進める事に予定変更したのですが、そのことで長男夫婦には賃貸マンションの更新が発生してしまい、予定外の出費となります。
店舗の新装開店が年末の稼ぎ時に喰い込むことでの利益損害もあります。
ハウスメーカーには契約書に書かれていた工期遅延の損害賠償を申し立てましたが、裁判で損害を立証できなければ支払えないとの返答でした。
一年以上の歳月を振り回され、担当営業者への信頼を裏切られ、その上予定外の出費が生じてしまったことに対して、ハウスメーカーに責任を問うことはできないのでしょうか？