対象:住宅設計・構造
間接照明にする場合の照明の数について悩んでいます。
現在家を建設中ですが、照明配線を今週までに決定しなければならず、
以下の部屋の照明について悩んでいます。
アドバイスをいただけたら幸いです。
1.書斎(4畳)
主にパソコンをいじり、落ち着いた部屋にする予定です。
○ LEDダウンライト4つで明るさは足りるのでしょうか。
○ 足りる場合に、四隅に置いた場合と中心に集めた場合で感じる明るさは違うのでしょうか。
四隅に置いた方が落ち着いた雰囲気になると思うのですが、暗すぎないか心配です。
2. ダイニング(3640×3185 7畳)
ダイニングテーブルの上には、消費電力6WのLEDペンダントライトを3つ並べる予定ですが、周辺の照明で悩んでいます。部屋の四隅にダウンライトを1つずつで足りるでしょうか。もっと並べないと暗いのでしょうか。
3. 吹き抜けのリビング(3640×5460 12畳)
短辺の一方に窓があります。長方形をより長方形にした9畳部分が吹き抜けです。
短辺と平行に梁がかかっています。部屋のほぼ真ん中です。
となりはダイニングと壁無しでつながっています。
○ 現在考えている照明は以下の通りなのですが、暗いでしょうか...
・一方の長辺の壁にコーニス照明をもうける。
・もう一方の長辺の壁に吹き抜け部を照らすブラケットを2つもうける。
・吹き抜けでない側の天井に、長辺と平行にダウンライトを2つもうける。
・窓と対向する短辺の壁にブラケットライトを1つもうける。
・梁にスポットライトを2つもうけ、リビングテーブルを照らす。
○ 吹き抜けでない側の天井に長辺と平行(5460mm)にもうけるダウンライトは、
2つではなく、3つの方が良いでしょうか。
それとも、数ではなくてライトの種類やワット数に関係してくるのでしょうか。
LEDの場合、明るさはワット数ではなく、mlで見た方が良いと聞きましたが、
カタログにワット数しか無い場合はどうしたらよいのでしょうか。
ちなみに、照明メーカさんに尋ねたところ、LEDの場合に1畳当たり必要なワット数は、30〜40Wと教えて頂いたのですが、すると4畳の書斎では10WのLEDを12〜15個もつける必要があり、よくわかりませんでした。
すみません。図が無いので分かりにくいですが、
よろしくお願い致します。
kejyannさん ( 千葉県 / 女性 / 27歳 )
回答:1件

石川 嘉和
建築家
2
発展途上のLEDなのでショールームで体感して決めたいところです
邑都(ゆうと)設計工房の石川と申します。
「明るい」「暗い」の感覚は個人差があり一概にどれが適正かいいきれないということは難しい要素としてあります。
また、LEDが普及し始めて間もなく発展途上ということも判断を難しいものにしています。
LEDを主体に考えておられると思いますが、もともとLEDは光に直進性が強く部屋を全体的に明るくするような拡散性に欠けるのが難点です。そのため白熱灯や蛍光灯に比べて同ワット相当という器具をつけても暗い印象をもつことが多いですね。各照明メーカーも改良を重ねながら狭い角度を照らすナロー配光だけでなくワイド配光もできるように(白熱灯に近い拡散性を得られるよう)工夫をしているわけです。
また、LEDはメーカーや機種によって色温度が異なり同じ電球色でもイメージの差があります。色温度の違いでも35~40%くらい明るさ(照度)が違ってきます。mlと書かれていたのはルーメン(lm)のことだと思われますがlm数を見ただけですと上にかいたのと同様に、その器具の明るさの様子はなかなか把握できないと言えます。
それから、電球型LED照明と器具一体型のLED照明との違いについて。器具と一体型のLED照明は照明器具に求められる性能をできるだけ発揮するように開発されているので既存の器具に電球型LED器具をとりつけるのより高効率にできています。したがって電球型LED器具よりは一体型器具のほうが同じワット数の出力でも照度の確保や光の広がりという照明器具としての機能は高いですから、どちらを選ぶかということも大事な判断になってきます。
白熱灯の場合1畳あたり40W程度という目安がありますが、LEDの場合は上記のような訳で1畳に何ワットというのは言いにくいというのが現状だと思います。
それでもメーカーによっては60Wの白熱灯と6WのLEDが同等と目安の表示をしているところもありますので、そのような数字を参考にしてもいいかも知れません。また、最後に書かれていた30~40Wというのは白熱灯換算での目安の意味だと思います。
LED照明の色や色温度による明るさの違いや明るさの広がりの違いなどはショールームで体感して、その場でショールームの担当者と打合せて決めていくのが、時間が限られてはいるとはいえ、案外早道のような気がします。
補足
写真はLEDではありませんが拡散性の少ないハロゲンライト65W4灯を居間の天井につけ、ダイニングにはペンダントでやはりハロゲンの40Wを2灯つけた例です。2番目の写真は4灯をライトコントロール(調光器)で絞った状態。このように明るさや雰囲気が自由に調節できますので調光器はつけておいたほうがいいと思います。
評価・お礼

kejyannさん
邑都設計工房 石川様
早速のご返答ありがとうございます。
LED照明はまだまだ発展途上とのことで、単純に定量的な数値では決められないのですね。
まずは早々にショールームに見に行こうと思います。
また、調光器についても詳しく相談してみようかと思います。
ありがとうございました。

石川 嘉和
タイトな日程と、ほかにも決めなければいけないことの山積している中で、時間をつくるのはかなりしんどいことと推測しますが、後になってみれば「行っておいてよかった、楽しい思い出だった」となることを期待しています。がんばってくださいね。
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