仕事や家族の問題よりも先ず自身の食事など生活改善を
気がおかしくなりそうで死にたいと思い、夜も不眠がちで、家事をする気力も失っている模様です。失業したことや家族の問題もあって、10年来のうつ状態がここにきて悪化しているように見受けられます。
うつなどの症状が悪化すると、心理的にどうしても家族や環境、仕事などに原因を求めがちです。確かに仕事でのストレスや失業、家族との人間関係、家庭や職場など環境の変化は、うつ病など精神的トラブルの最大の原因の一つといえます。
しかし仕事や職場、家族関係の悪化ばかりに焦点を合わせていると、それらの要因が動かしがたい状況であるだけに、結果的に虚無感や過度の被害者意識をもつことに繋がります。そのために解決の手がかりを見失い、改善の機会を逃してしまいます。
仕事や家庭の問題を解決することはもちろん大切です。失業したならば職を探せばよいし、家族との関係を何とか改善する努力はやはり必要です。しかし毎日の心理状態が良くない中で、仕事を探すのも家族と腹を割って話し合うのも、容易なことではありません。
ここでは先ず自分自身の要因に注目しましょう。うつ病が悪化する要因として大切なものに、食生活の乱れと栄養バランスの破綻、低体温があります。食事の支度ができず、パンやおにぎりの摂取、外食が多いのであれば、かなりの確率で栄養バランスの破綻、低体温があると考えられます。
これについてはこのQ&Aやコラムで毎回のように取り上げていますので、参照なさってください。先ずは食事やお風呂など、日常生活の抜本的改善を図って体質や心理状態を回復し、続いて仕事や家庭の問題に着手する、という順番の方が無難かと思います。
具体的には、砂糖や甘いものは反応性低血糖、野菜や果物の不足はビタミン・ミネラル不足、肉食の極端な忌避はアミノ酸不足をそれぞれ招き、神経機能を低下させます。従って甘いものは控え、充分量の野菜や果物、適量の肉や魚を摂取することが大切です。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
41才で通院歴10年以上で鬱を繰り返しています。6月に失業し、鬱が悪化し、仕事探しをするも身が入らず苦しいです。実家の母は難病で会話もままならず、父は元々子供に無関心で暴力… [続きを読む]
soudannsyaさん (東京都/41歳/女性)
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