対象:ペットの医療・健康
RE:柴犬の痴呆について
認知障害症候群いわゆる『痴呆症』には、行動治療、薬物療法、食事療法を行います。治療は症状や程度によって異なるので実際にどの治療が適しているかはその子次第です。
視覚や聴覚が低下したことにより、不安感が強くなることが、夜鳴きや徘徊の理由とも考えられています。寂しくなれば鳴き、居心地が悪ければ徘徊します。一般に痴呆症の治療は治るものではなく、進行や症状を抑えるものです。また、痴呆の症状が出始めた犬に、環境の変化を与えたことは決して良いことではありません。以前から夜鳴きはひどかったようですが、元の環境に近づけることで徘徊などはある程度抑えることができるかもしれません。
行動療法は基本的に落ち着いて接することです。声を荒げること、やさしくしすぎることで行動を強化してしまう可能性もあります。学習や記憶の力は衰えていますから、頑張りすぎないことです。
現在服用されているセエルカムの成分はジアゼパムという動物にもしばしば用いられる一般的な鎮静薬です。薬物療法で反応がなければ、他の薬剤に変更することが望ましいので、他にどのような薬剤があるのか相談してみるとよいでしょう。それぞれの薬剤に作用時間、効果、副作用など違いがあります。
食事療法はDHAやEPAなど不飽和脂肪酸を多く含む食事が良いとされています。動物用のサプリメントも販売されていますし、一部のメーカーからは処方食も販売されています。
基本的には、かかりつけの獣医師とよく相談するとよいでしょう。痴呆による無駄吠えは近隣とのトラブルに発展しかねません。早めに対応していくことが肝心だと思います。
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