食事以外のストレス発散は?消化のよい物をよく噛んで
胃下垂や食道裂孔ヘルニアがある方は通常よりも消化力が低く、食事の内容や量、食べ方等には人一倍気を配らなければなりません。それらの異常がなくとも「食べすぎ」というものは胃を酷使し、胃部の膨満感や消化不良などのトラブルを招きます。
食後何時間経っても胃が苦しいというのは明らかに食べすぎの症状ですので、食べる量を減らす等の改善が必要です。体重がさほど多くないのは、過食にも関わらず消化不良と腸からの吸収不良があることを示唆します。
疲れやストレスがあると消化能力は一般に低下します。それはストレスによって交感神経が優位となり、消化・吸収を司る副交感神経が機能低下してしまうためです。従ってストレスに晒されている時は食事量を減らすのが無難ですが、そういう時に限って過食に走ってしまうものです。
ストレスに対する防衛反応は人によって様々ですが、過食もその一つです。食事は栄養補給を目的とした生命活動ですが、人間の場合は視覚や味覚なども刺激して、娯楽の一つにもなっています。つまり食事の娯楽性に、ストレス発散の活路を見出してしまうのです。
食べすぎという現象を克服するためには、ストレスの原因を見極め、その対処法や発散の仕方を工夫する必要があります。例えば運動をしたり、ゆったりと音楽を聴くなどというのも一つの方法です。過食に頼らなくともストレスを発散できれば、しめたものです。
栄養を十分に摂らなければ、という心配があるようですが、食材や栄養バランスを工夫することで十分摂取できます。例えば朝食は無理に食べず、果物や手作りの野菜ジュースだけにしてはどうでしょうか。また昼や夕食も、野菜や豆類などの消化のよいものを中心とし、油ものや甘いものは控えます。
意外と重要なのが食べ方です。早食いは明らかに消化を妨げるので、よく噛んで、時間をかけて食べましょう。冷たい飲み物も消化にはマイナスです。基本的には常温がベストです。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
疲れやストレスが溜まると消化が悪くなります。(5年程病院と転々としたり通院をした結果、自律神経失調により胃の活動をスットップさせる様に脳が指令を出すとの診断でした。胃下垂レッコウヘルニアとも言われ… [続きを読む]
ユキシロさん (神奈川県/26歳/女性)
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