対象:マッサージ・手技療法
吉川 祐介
カイロプラクター
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痒みとは
痒みは、以前は「痛み」感覚のバリエーションのひとつとして考えられていましたが、今では痒みを感じる特殊な感覚器が存在することが分かってきました。痒み感覚を引き起こす感覚器は、炎症などで生じたヒスタミンなどの化学物質のほかに、熱やチクチクするような機械的刺激に対しても反応します。
ご質問者様の痒みは、外見上には変化がないとのことですね。そこで単純に温度や機械的刺激によって引き起こされる痒み症状を考えてみましょう。
普通なら痒みを起こさないよう程度の温度・機械的刺激にも痒みを感じてしまっていらっしゃるわけですが、その原因として考えられるのは、皮膚の問題と痒みを感じる中枢神経の問題があります。
皮膚の問題としては、ふたつあります。
・皮膚角質層のバリアー機能が低下している
・皮膚の浅い部分まで痒みを感じる神経が分布している
いずれも、アトピーや皮膚の乾燥などが背景にあると思われます。アトピーなら、肘や膝うら等がガサガサになったりすることが見られます。皮膚の乾燥は、顔や頭など以外の全身に起こるのでご質問者様の状態にあうのですが、普通は夏場は症状が軽くなります。
中枢神経の問題としては、ストレスや精神不安などにより痒みが起こることが知られています。
皮膚を冷やすと楽になるということは、痒みを感じる神経が冷却によって働きを抑えられるからです。とすると、皮膚の問題がメインではないかと思います。
性別と年齢的には、皮膚の乾燥などが起こりやすいとは言えないので、やはり一度専門の皮膚科を受診され、皮膚の病変があるかどうかを確認されるといいのではないでしょうか。
病変が見つからず、症状が続くようなら鍼灸やカイロプラクティックなどの代替療法が役に立つ場合もありますので、ご検討下さい。
吉川祐介
ウイケアカイロプラクティック藤沢
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