対象:ペットの医療・健康
フィラリア症
蚊の唾液腺から出たフィラリアの感染仔虫が、皮膚の穴からワンちゃんの体内に入り、それが何度か脱皮を繰り返し、心臓に到達するのに、約4ヶ月くらいかかるといわれています。ですから9月まで飲んでいて、10月、11月の2回抜けてしまった今回のケースでは、ショック症状が出ることはまずありませんし すぐに飲ませたのは正しい処置だったと思います。
当院はこのフィラリア症予防薬をお渡しするとき、必ずこの薬は『過去を清算する薬』ということを飼い主さんにお伝えするようにしています。つまり、今回のケースのように、9月20に飲ませたお薬は、8月に薬を飲ませた日の翌日から、9月20日までの間に、ワンちゃんの体に入ったフィラリア仔虫を殺すお薬で、9月20日から一ヶ月効いている薬ではありません。ですから今回のケースでは、9月20日から11月20日の2ヶ月の間に、ワンちゃんの体に入った仔虫は、生存して、来シーズンの始まりの時には、右心で成虫になっている可能性があります(地域によって可能性は全く違ってきます)。 成虫が多数いたり、ミクロフィラリアといわれる仔虫(蚊に体を経験した感染仔虫とは別)が多数いたりすると、ショックが出たりしますので、感ならず、成虫の検査や、ミクロフィラリアの検査などが必要となります。 来年のフィラリア予防のシーズンになったとき、必ず2回抜けてしまったことを、掛かり付けの先生にお伝えくださいね。
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この回答の相談
毎月1回、フィラリアの予防薬(ミルベマイシンA)を飲ませいているのですが、飲ませ忘れてしまいました。
気をつけていたはずなのに、このようなことをしてしまい、飼い主として失格です。
9月末までは… [続きを読む]
りんごりんごさん (千葉県/33歳/女性)
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