対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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原因は確認制度
moanaさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
構造計算のために解体、本当に悩ましいお話ですね。
昨年の6月に、国交省による確認申請制度の大変更が行われました。
この中で、確認申請が下りてからの変更は、ごく軽微なものを除き認められず、確認申請の出し直しにさせられることになりました。
本来確認申請は、大きな枠が定められれば良いのであり、様々な事情の変更に対し柔軟に取り扱われるべきです。
今回の法変更は矛盾点がたくさんありますが、変更を認めないのは、特に最悪の内容です。
こんな事をしても、何も良くなりません。
周辺のデータ等で確認申請を提出し下ろすことは可能です。
仮に、直接基礎(ベタ基礎)で設計したと仮定します。
確認が下りてから既存建物を解体し、地盤調査を行い(通常この手順)、もし地耐力が不足し、地盤改良が必要になると、軽微な変更でないとされ、確認申請を出し直しすることになる可能性があります。
このような事態にならないよう、確認申請前に既存建物を解体して、地盤調査を行い、変更のない申請をしたい、とこの会社は言っているのです。
地盤保証の問題で、地盤調査会社の意見を聞いてみる必要がありますが、
・既存建物を解体せずに、地盤調査(スェーデンサウンディング)ができるか
・その位置の調査で、地盤保証を認めるか
・だめなら、近隣データを詳しく集めてもらい、できるだけ間違いない推察を行う
確認申請の変更取り扱い(除々に緩和)は、確認機関によりかなり差があります。
もし、地盤改良が必要になったとき、確認申請出し直しになるか
手続き上、確認出し直しとしても、機関によっては、安価でスピーディーに手続きを進める所もありますので、会社の人に事前に調査してもらって下さい。
参考にして頂けたら幸です。
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この回答の相談
現在、3階建の建替えを検討しておりますが、構造計算をするにあたり、現在住んでいる家を解体し実際に建築する場所の地盤調査を行う必要があると建築会社から言われました。
現在申し込んでいる住宅ロ… [続きを読む]
moanaさん (神奈川県/40歳/男性)
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