対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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どうのような室内環境を望むのか、を明確にしましょう
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(株)野平都市建築研究所のノヒラと申します。
宮崎県は暖かい土地柄ですから、断熱については人によってその捉え方が違うのではないかと思います。
冬場の寒さに対しては、多少寒くても我慢できる,という人は断熱の必要はないでしょうし、家中暖かくしたい、と言うなら、断熱+暖房のバランスを考える必要がありますし、しっかり断熱して太陽のダイレクトゲインだけで無暖房というのも可能でしょう。
夏場の暑さについても、断熱をした方が外部の熱の影響を抑えることができます。
3センチ厚の杉板でも全く構わないと思いますが、断熱性能でみると、柱1本分の厚みの木はグラスウール100mmの1/3位の性能ですから、3センチ厚だとグラスウールの1/9位の断熱性能ということになります。
即ち、3センチの板を断熱材と考えると、ほとんど気休めにすぎないと言えます。
しかし、私も宮崎で高気密高断熱など考える必要はないと思います。
断熱をしても内部結露を起こさずに湿気が外に抜ける「透湿する壁」を作れば良いのですから、それなら、あなたの理想に近いものになるのではないかと思います。
お金があればセルロースファイバーを充填したいところですが、コストを考えればグラスウールでも問題ありません。
これを私は「透湿断熱工法」と呼んでいるのですが、
詳しくは私共のHPの「住宅断熱基礎講座」の最後の項「高気密・高断熱後の断熱学」にありますので、参考にして頂ければと思います。
評価・お礼
からあげ天国 さん
ご回答ありがとうございました。
私も断熱材を使うのだったらセルロースファイバーが一番いいのかなと考え,一度山口に行ってみたいと思っていました。不燃材のホウ酸がどうしても気になるものですから。
これから様々なことを総合的に考えて決めていきたいともいます。
この度は本当にありがとうございました。
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この回答の相談
自宅を新築したいと思い,断熱材についてもいろいろと調べました。しかし,そうするうちに断熱材は必要なのか,断熱材なしでできないものかと思うようになりました。理由は今流行の高気密高断熱ではなく… [続きを読む]
からあげ天国さん (宮崎県/40歳/男性)
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