対象:住宅設計・構造
詳細が明らかになりましたね
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kentさんこんにちは
前回、北雛壇のご質問を頂いたときは「粘土質地盤」についてお話させていただきましたが、いよいよ住宅の詳細がわかったのですね(^^)
表層の地盤改良に鋼管杭というしっかりとした組み合わせをされておられますが、杭は通常基礎と絡ませて効果を発揮します。
kentさんが仰る「底板」とは基礎の底面と考えて宜しいでしょうか。
(1)について
杭と基礎が分離していると杭の効果が発揮されません。しかし、杭と地盤改良層を一体化させる工法?なら地盤改良層上に乗っている20センチの土は沈下すると考えられます。
(2)について
杭はそれぞれ支持地盤まで伸ばすのが一般的なので、支持層まで届いている杭と届いてない杭が混在するのはどうかと思います。。
支持層まで届いている杭にせん断力(折れる力)が働いて、本来の杭の仕事が出来なくなってしまいます。
(3)について
粘土質地盤のN値のグループ分け
8から15 固い地盤
15から30 非常に固い地盤
30より大 団結した粘土
安心できるのは30より大きな値ですが、このような数値がある層は大深度だったりするため、保証機関が定めた層に杭打ちをするのが一般的です。(いくつとは断言できません)
(4)
本来、各杭が支持層まで届き、杭がべた基礎と緊結していれば大きな沈下は起こらないのが普通です。(砂質土の液状化が起きたときも、地盤が下がり杭上に基礎が乗った状態になります)
しかし、杭の状態が一定でないため、支持層に届いてない杭は沈下の影響を受けやすいと言えます(不同沈下のもと) ただし、六角杭などの摩擦杭の場合は別です。
(5)
前回の地盤のお話では「盛り土」と「切り土」が混ざる土地で、もとの山肌を含め地耐力がそれぞれ違うことから場所によって同じN値の層の深さが違うおそれがあります。
まったく沈下しないことは難しいと考えたほうが良さそうです。
安心した家選びができることをお祈りいたします。
やすらぎ介護福祉設計 齋藤
評価・お礼
kent さん
非常に親身になっていただき感謝しております。
今回非常に勉強になりました。
また良い物件を探したいと思います。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
初めてメールさせていただきます。小生素人の質問で申し訳ございません。以下の点ご教授いただければ幸いです。
■土地建物概要
・北側に3mのL字型擁壁がある北斜面の建物です。
・土地が… [続きを読む]
kentさん (神奈川県/39歳/男性)
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