対象:住宅設計・構造
深澤 熙之
建築プロデューサー
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断熱材を使用した高断熱化は奥が深いです。
おはようございます。2104様
昭和アルミグループ代表の深澤煕之です。
先の先生方が詳しく答えていらっしゃいますので違う視点でお答をします。
今、日本の住宅でしばしば、問題にされるのは安易な高断熱化は、断熱効果があっても、湿気や結露の問題が最近多く取り上げられるようになってきました。
最近の高気密、高断熱仕様で屋根裏が結露が出て、腐食してしまったという新聞やテレビでここ10年ほど前から報道されるようになり、それに関する本が多く出ております。
にもかかわらず、全国的に家がカビだらけになってきた、シロアリが出てしまったという被害や相談が相も変わらず多い事です。
私は宮大工の家系で小さい頃からそのような家に住んでいた経験でいきますと、正直、そういう伝統的な家は100年、200年経っても、しっかりとした耐久力のある建物ですが、冬は寒いです。
夏はそれほどでもないですが冬の寒い時は本当に寒く、火鉢のそばや堀こたつの中にじっとしていたものです。
そのくらい通風性と言いますか、すき間のある家は長持ちがしたのです。
天井裏に断熱材を入れる必要なあるかないかという事の質問ですが、部屋の中の温度を快適な温度にしたいと言う事であれば、入れた分それなりの効果がありますが、その分、部屋の中の温度と屋根裏等の温度の温度差が出て、結露が発生しやすくなり、湿気やカビなどの発生もしやすくなる環境にもなるというデメリットもある事を認識をされたら、宜しいかと存じます。
そういう意味で最近、屋根や外壁部分に断熱材を施し、外断熱工法(外張り断熱工法)にして、結露が出ない、高断熱化というブームになっていますが、その工法も中には通気性をとってないやり方でいきますと結露がでなくても湿気が中にこもってしまっているというお宅もあります。
補足
屋根裏は特に結露が出やすい箇所なのですが、今の建物が2階部分があって1F部分という天井という場所においても、湿気の流れがスムーズに外にでるような環境になっていればよいですが、通気が悪いと同じ事が言えます。
回答する全体の文字制限もありますので、甚だ簡単な回答になって申し訳ありません。参考ブログサイトとして下記に掲載させて頂きましたので参考に時間がある時にでもご覧下さい。
昭和アルミ公式ブログサイト
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この回答の相談
1階天井裏には断熱材が必要ですか?
建築予定地は中国地方の広島県です。
どういったときに1階天井裏に断熱材が必要なのかわかりません。
宜しくお願いします。
2104さん (岡山県/26歳/男性)
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