対象:住宅設計・構造
ヒートアイランド現象とは
takiさん。いろいろ勉強されてますね。
最近よく聞かれるヒートアイランド現象。
これは、都市全体が、車の排出する熱や建物の室外機などからでる熱で、恒常的に気温が上がってしまう状態をいいます。
特に東京や大阪などの都心部では深刻な問題で、近年では、夏の東京都心部の最高気温がその日の鹿児島の最高気温を上回ることがめずらしくありません。
東京の例でいいますと、23区内と八王子などの郊外では気温が2℃近く違っていたりします。
このように、ヒートアイランドは都市レベルで起こる現象であって、住宅1軒の外構の床で周りの温度が変わるものではものではありません。周囲にご迷惑をかけることはありません。
ただし「家の中の微気候の制御」という観点では、話が込み入ってきます。コンクリートを打つことで、その照り返しが窓越しに家に入ってくれば、家の中が暑くなるかもしれません。24時間換気などはとてもゆるやかなものですから、風通しのよい窓配置を考えた方がよいかもしれません。
一方、メンテナンスの観点で言えば、草むしりの不要なコンクリートは魅力ですよね。草むしりだけで言えば、砂利を厚めに敷くなどの方法もあります。また、三和土(たたき)を入れるという方法もあるでしょう。
水害の観点ではどうでしょう。コンクリートを打つ場所は周囲より高いですか?もし低いと雨水が流れ込んでくる可能性があって、地面に土がしみ込まない。
そういう時は排水桝や溝を設けて家に水が溜まらない工夫をします。
たかが外構、でも、いろんな事を考えなければいけません。
いろんなことを考えるのは専門家の役割です。
takiさんはイメージと使い勝手を、設計者に伝えるのみでよいと思いますよ。
そうしないと、家づくりが楽しくありません。
ここのQ&Aの使い方としては、技術の収集よりも「イメージ募集!」「アイデア募集!」的な方が、皆さん反応してくれます。
シーズ・アーキスタディオ 白崎
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この回答の相談
敷地内の建家以外の外構部分は、ヒ−トアイランド現象を考慮して、土のほうがいいのでしょうか?
使い勝手を考えると、コンクリ−トを打ったほうがいいと思うのですが、コストの関係もあると思うのですが、最近の流行というか、業界の流れとしてはどうなのか知りたいのですが、よろしくお願い致します。
takiさん (大阪府/36歳/男性)
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