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対象:住宅設計・構造

森岡 篤

森岡 篤
建築家

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羊毛ウール、セルロースファイバー共に結露に優れる

2008/03/23 21:42
(
5.0
)

ドクターかいちさん、こんにちは。
パルティータ建築工房の森岡です。

羊毛(サーモ)ウールもセルロースファイバーも、調湿(吸放湿)機能を持ち、大量の水分を取り込む能力(濡れない)があるため、グラスウールなどの鉱物繊維系断熱材と比べ、結露しにくい工法です。

結露は、温度差と温度が高い側の湿度(水蒸気)により発生します。
断熱材により温度差を解消して結露を防ぎますが、スキマのない断熱でスッポリ覆うことが重要で、スキマ(ヒートブリッジ)は結露の原因となります。

羊毛ウールは、シート、ロール状のものを敷き込むため、スキマを作らないよう注意する必要があり、施工に依存します。
セルロースファイバー吹き込みは、吹き込むことで充填され、よりスキマをなくすことができ、この点で結露に対し、より有利です。

一方、セルロースファイバーの原料は古紙で、良質の原料は新聞紙とされていますが、商品によっては雑誌や段ボールなどが混じっているものもあるようです。
ホルムアルデヒドは含まれませんが、新聞紙のインクが化学製品で問題があるのではないか、という説もあります。
防虫、防火のためホウ酸が少量含まれます。

羊毛ウール、セルロースファイバー共、現在木造充填断熱で使われる断熱では、とても優れた工法ですが、グラスウールと比べると価格は高いですね。

当事務所の経験では、セルロースファイバーは、グラスウールと比べ設計見積でさほど差がなかったこともあるのですが、巾があるようですので、見積をお願いしてみて下さい。

参考にしていただけましたでしょうか。

評価・お礼

ドクターかいち さん

早速、お返事頂きありがとうございます。

断熱設計して頂ける、確かな工務店を選ぶことも
大切と思いますので信用できるところにお願いするつもりです。

羊毛断熱はやはり有効ですね。検討します。

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この回答の相談

内断熱工法に最適な断熱材について(結露の心配)

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/03/23 01:16

先生方教えてください。

工務店の断熱工法が内断熱だそうで、結露の心配を考えて断熱材の選定で悩んでおります。
当然、信頼した工務店にお願いするのは大前提ですが。
私として… [続きを読む]

ドクターかいちさん (広島県/38歳/男性)

このQ&Aの回答

防湿気密シートの施工と通気層工法の採用が前提です 運営 事務局(オペレーター) 2008/03/24 21:47
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