極度の緊張について
極度の対人緊張は現代の精神医学で''「社会不安障害」''と呼ばれています。よく知らない人に会う時や大勢の人の前に出る時に、強い不安から、''動悸や発汗、呼吸困難など''も生じて思うような言動ができなくなります。
ある程度のものは誰でも感じますし、日本人なら多少の恥じらいは奥ゆかしさと受け取られるものですが、過ぎる場合は集団や社交を避けるようになり、''社会的に孤立''してしまうこともあります。また時には''二次的に他の不安障害やうつ病、アルコール依存症など''も引き起こすこともあります。
原因は親からの遺伝や元々の性格に拠るところもありますが、最近は''脳内の扁桃体や海馬が過活性''になるためといった神経科学的な説明もされています。
従って、社会不安が仕事や生活に支障を生じている場合は治療が望まれます。最近ではSSRIという脳内の''セロトニン''に働きかける抗うつ薬や''ベンゾジアゼピン系''の抗不安薬でかなりの不安が抑えられます。
更に''認知行動療法''により、恐怖を覚えるような場面を''客観的''に捉えて再構成し、''段階的''に慣れていけるよう訓練もします。個人によって事情も異なりますから、詳しくは心療内科や精神科に受診して、主治医とよくご相談してみてはいかがでしょう。
茅野 分 (銀座泰明クリニック)
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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人前に出ると、極度に緊張して何も話すことができません。会社でプレゼンを行っても、緊張とあいまって舞い上がってしまい、用意したトークも全部忘れてしまうほどです。人前で緊張しないポイン… [続きを読む]
All About ProFileさん
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