対象:住宅設計・構造
敷浪 一哉
建築家
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熱源よりも断熱を
田舎のくまさんこんにちは。
ご心配されていることは、電気を熱源とする暖房器具は瞬間的に暖かくするようなパワフルさを持っていない、という部分ではないですか?
どちらかというと電気の暖房はジンワリあたたまるものが多く、石油ヒーターは瞬間的にボゥ!と温まりますよね。その差を感じて電気だと温まらないのではないか、と心配されているのではないかと思います。
その心配は、実は熱源よりも断熱のほうの問題です。
つまり、断熱がしっかりされていれば電気だろうが石油だろうがなかなか冷めにくい家になるのです。
ですから、断熱(断熱をよくしたら気密もよくしてくださいね。結露しやすくなりますから)をしっかりされれば、電気だろうが石油だろうが暖かく快適な環境になりますよ。
もう一つは経済的な問題。これは、消費エネルギーとかエコロジーの観点とは関係なく、純粋に光熱費の話なんですが、東北地方の事情に詳しくないので間違っていたらごめんなさい。
同じエネルギーを消費した場合、石油の方が安価です。
電気の方がお得なのは深夜帯。つまり、深夜に電気を使って昼間に使わないという生活を送る必要があります。そのため、暖房器具も深夜電力で蓄熱をして昼間は電気を使わずに放熱するようなタイプのものを使うとよいでしょう。ただし、こういうタイプの暖房は緩やかな暖かさですから、しっかり断熱しないと全然暖かくならないですからね。
ということで、電気での暖房は緩やかでやわらかいものですが、その分石油と比べると瞬間的なパワーがありません。そういうことを頭に入れてしっかりと断熱気密をされることをお勧めします。
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この回答の相談
オール電化住宅の新築を検討しているのですが、どこまでの寒さなら家の中でも寒さを感じないのでしょうか?
東北となるとやはり冬は寒いので、オール電化にしたものの寒くて石油ヒーターも…って事になったら大変な気がします。
オール電化の欠点などを教えていただければと思います。
田舎のくまさんさん (秋田県/24歳/女性)
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