対象:住宅設計・構造
敷浪 一哉
建築家
-
第3種換気なら
- (
- 5.0
- )
ひさひささんこんにちは。
先述の方が書かれたとおり、24時間換気は義務化されています。気密どうこうにかかわらず、導入しなければなりません。
しかし、換気の種類はいろいろとありますので、選択の工夫で解決できるかもしれませんよ。
種類は大まかに3種類
1第一種換気
給気(外から内)、排気(内から外)のどちらも機械で行う換気の種類です。機械の種類としては、ひとつの本体から蛸足のようにダクトで空気を給排するものと、トイレやお風呂の換気扇のように壁に直接取り付けるタイプ(各部屋に配置)があります。行きも帰りもダクトを使用するタイプは、ひさひささんが一番心配されている手法だと思います。
2第二種換気
給気が機械、排気は自然の種類です。機械で室内に空気を入れることで室内を加圧して、排気口から空気を押し出す方法です。これは住宅ではほとんど使用されない手法です。
3第三種換気
給気が自然、排気が機械の方法です。住宅では一番一般的な手法です。機械で排気して室内を減圧します。その圧力差を利用して外気を取り込む方法です。この場合給気側はダクトを使いません。主にフィルター付の給気口が各部屋の壁に設置されます。
ひさひささんのケースの場合、高気密化されますよね?高気密化とは余計な隙間を無くすということですから、建物内外の気圧差をつけやすくなります。ですから、第三種換気でも十分に換気の機能を満たしますよ。ダクトを使用するのは排気側ですから、ひろひろさんが心配される問題は解決できるのではと思います。
補足
高気密化には問題がひとつあります。それは、気密化にこだわりすぎて風通しの悪い家になってしまうことです。家の気密や断熱は、窓が多ければ多いほど不利になります。ですから、性能にこだわりすぎて窓のすくない牢屋のような家になってしまうケースも少なくありません。
しかし、日本には四季があります。寒いときもあれば暖かい季節だってあるのです。
一年中窓を開けずに生活するならよいですが、気候のよいときは窓を開けて外の風を入れたいですし、家の明るさも窓の配置で大きく変わります。
そういういろいろな条件を考慮して、妥協点を見つけ出すことが一番重要ですよ。
評価・お礼
ひさひさ さん
高気密高断熱にするつもりですが、欲張って窓から光も空気も取り込みたいので、条件を考慮して妥協、ですね。換気法は、お話ですと第3種が自分には合うような気がします。ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
こんにちは。換気方法を検討するのに悩んでいます。建てるなら、冷暖房にエネルギーがかからない高気密高断熱じゃないと、と思いますが、そうすると必ず24時間換気がつくのですよね。ダクト式の場合、埃… [続きを読む]
ひさひささん (神奈川県/34歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A