対象:住宅設計・構造
自然素材と向き合いましょう。
design studio bAOBabの鈴木です。
自然素材は種類も多く、クオリティーの幅も広い材料です。
従ってコストも安い物もあれば高い物もあります。
また国産材と輸入材でも異なりますし、同じ種類の物でも原産地によってその特徴が異なってきます。仕入れ時期によっては入らないものも出てきますし、同じ材料でも色の違いが見られますので注意が必要です。
設計段階ではデザイン面で大きな違いは現れて来ない様に思いますが、現場に入ると特に造作材で色や形のバラツキがある場合、少し神経を使います。また設計者以上に施工者も素材の扱い方に慣れていないと仕上り具合が上手くない場合がありますので注意が必要です。
私の場合、使える場所ではなるべく外部でも木を使う様にしているのですが、場所毎にその気象条件が異なり、同じ使い方でもそれぞれが異なる動きをします。従って設計段階では予想し得ないこともたびたび起こります。
木材は乾燥して反ったり、割れたりしますし、湿気を含んで膨れたり、カビたり、腐ったりします。塗り壁の場合、木造の躯体が動いてクラックが入ったり、乾燥して入隅部分に隙間が出来たり、使う部位、場所によって同じ材料でも違う動きをするので住まい手自身にとっては少し手間がかかることは理解された方が良いと思います。
住まいに自然素材を採用することはとても良い事だと思います。ただイニシャルコストもかかりますし、メンテナンス費用もかかります。こうしたデメリットもありますが、長い目で住まいを考えれば自然素材の持つ素材感を楽しむメリットの方が良いと思いますし、素材だけでなく空間の持つ魅力を合わせて考えて行けば、自身のライフスタイルも自ずと変わりますし、豊かな暮らしができると思います。
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この回答の相談
家の建て替えにあたり、家族が健康で過ごせる家をと、自然素材を使った家作りを検討しています。自然素材でお願いする場合と、一般的な家づくり、l設計や考え方に違いがあるのでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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