「いいこと」「わるいこと」について
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私は「支配性」は存在すると考えている、古いタイプの訓練士です。
私は「意味の無い行動を取る動物は存在しない、行動すべてに意味がある」と考えていますし、マウンティングには、自分(犬)の優位性を示す行動として、犬の中に組み込まれていると考えています。
しかし「優位性を示したい」「支配したい」等の気持ちを持ってマウンティングをする犬はほとんどいないと考えます。大抵は遊びのつもりが多いです。
しかし、ボス犬が叱らなかったり、仮に人間に対しても行うような時、嫌がらずに放っておいたりした場合、マウンティングをしていた犬は、次第に自分の優位性を感じ始めると考えます。
つまり「考え・気持ち」を持って「行動」する、の一方通行ではなく、「行動」が始めで「考え・気持ち」が生まれる、もある、と考えます。
ですから、masa9999様のワンちゃんの行動は「支配性による行動」ではなく「支配性につながる行動」と言えると思います。
犬同士でしたら、ボス犬や周りの犬たちに教育してもらうのが一番でしょうし、もし人間に対しても行うようでしたら、止めさせるべきでしょう。
評価・お礼
masa9999 さん
ご回答ありがとうございます。
とても分かりやすく、しかも簡潔に、ご自身の考えをご説明いただき、素人にとってはとても有難い限りです。
「意味の無い行動を取る動物は存在しない、行動すべてに意味がある」という考え、とても興味をもちました。
そして、マウンティングは、他の犬に対して優位性を示す行動として、犬の中に組み込まれているのではないかという考え方も大変興味深く、専門家としての説得力を感じました。
実はうちの犬、ペットショップから一目ぼれで連れてきたのです。最初のワクチンが1ヶ月目くらいと記載されていたので、その頃にショップに出されてしまっているのではないかと思っています。だとすると、マウンティング自体、生家?でも覚える期間もなくショーウィンドウに入れられていたのでは?と推測できる訳でして。「犬の中に組み込まれている」というのは、なるほど!と思うと同時に、4ヶ月突然ボス犬にマウントしたのも納得できます。
遊びのつもりの行為をそのまま放っておくと、子犬が成長していく段階で徐々に組み込まれた「行為の意味」が行為自体とイコールになってしまうこともあるという理解でよろしいでしょうか。
そして、今回例とさせていただいたマウントの場合は、「支配性につながる行動」だと。
非常に論理的で、学者の説に左右される方のようにも見えませんし、私から見ると、まったく「古いタイプの訓練士」ではありません。
末筆で恐縮ですが、蔭ながら、渡部さんの今後のご活躍をお祈りしております。そして、改めてお礼を言わせてください。ありがとうございました!
回答専門家
- 小川 真也
- ( 東京都 / しつけインストラクター )
- ワタナベ・ドッグ・トレーニング
小型犬から超大型犬、パピーから成犬まで対応しています。
「楽しい愛犬とのライフスタイルを、飼い主さんと一緒に構築していく」をモットーに活動しています。犬の個々の性格に合わせた訓練法で、飼い主さんと愛犬とが理想の関係に近づけるように訓練し、アドバイスさせて頂きます。
(現在のポイント:-pt)
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1才半のフレンチブルドッグの♂を飼っています。専門家の方の回答に「雄犬に喧嘩を売る」の質問で「犬がその行動を高め、習慣化しているのは、『その行動の結果いいことが起きている… [続きを読む]
masa9999さん (東京都/26歳/女性)
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