対象:住宅設計・構造
木造住宅屋根の断熱と換気について
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東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
t0kumeiさんのお考えの通り、木造の高断熱仕様化は、RC造に似た温まりにくく冷めにくい家になる傾向にあります。従って、単に天井断熱材の厚さを増やすことは、日没後の暑さ継続を助長する可能性があります。一方後付け遮熱材は、屋根面と天井面と二重に遮熱層を仕込むアイデアとなりますが、空気層の温まった空気が排気されるよう、給排の換気経路がそれぞれに成立していることが必要となります。後付け遮熱材の場合、空気層はあるけれど垂木間で細かく分断され全体として繋がっていず、実は空気が流れないという状況もあり得、必要な換気量とそのルートをどう確保するか、設計者や施工者とキチンと確認することが大事になります。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
評価・お礼
t0kumei さん
2023/07/15 17:07
ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
回答専門家
- 大沼 徹
- ( 東京都 / 建築家 )
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
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