対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
-
設計的に妥当な方法で
パルティータ建築工房の森岡と申します。
地盤調査、保証、健全な家(基礎)つくりは、分けて考えた方が良いです。
土の中は見えませんので、勘で決めるのでなく、地盤調査が必要です。
木造住宅では、一般にスェーデン式サウンディング試験という安価で簡易な方法を用います。
データの過信はできませんが、やった方が良いです。
品確法で求める構造骨組の10年保証を第三者が担保する保証制度がありますが、地盤に関しては含まれません。
万一地盤が沈下することで建物に支障が出た時のための保証が、地盤保証です。
地盤保証も付ける方が良いと思いますが、地盤保証を付ければ、これで基礎関係は万全かというと、必ずしもそうではないと思います。
地盤保証が適用されるかどうかの判断規定が甘いです。
明らかに傾いているのに、規定上は保証適用範囲外、という状態があり得ます。
地盤保証を受けるかどうかにかかわらず、設計的に妥当な方法を探るのが基本と考えます。
建物全体に山砂を50cm入れ、転圧する、というのやり方は、私ならやりません。
地盤保証は、基礎工法にも条件を付けると思いますが、こんな方法で保証が出るかどうか疑問です。
下の地盤が、地盤調査の結果健全の場合は、ベタ基礎でなく、布基礎として、基礎版を健全な地盤まで降ろすのが、妥当な方法でしょう。
あるいは、50cm分(+α)を、砂の転圧でなく、地盤改良をする方法も考えられます。
下の地盤が悪い場合も、悪い部分と50cmを含めて地盤改良するやり方が考えられます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A